【Back in 1995】ゲームって1人で作れるの!? そのセンスとレトロなゲーム性にビビリツグな夜【20160506_タダツグ】
タダツグです。ゴールデンウィークも後半戦に突入しておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 僕は甥っ子とのんびり『スプラトゥーン』をプレイしたりしております。最近の小学生はゲーム上手なんだよなぁ……おじさんカッコ悪いぜ……って感じですなんけども、ね。
ということで、今回は『Back in 1995』をプレイしたあの夜について思い出していきたいわけですが……まずはその前に、恒例の告知をさせてくださいませ。
ゴールデンウィーク明けとなります来週の月曜日は、いつもの2本立てをお届け。「つくった人がゲーム実況」と「レレミの消滅都市」を配信いたします。19時からの「レレミの消滅都市」では、シシララTVの女子ゲーマー・レレミが『消滅都市』のプレイに挑戦!
でもって、21時からは「つくった人がゲーム実況」。取り扱うタイトルは、SFCの名作RPG『ルドラの秘宝』。久しぶりのスクウェア・エニックスコンテンツですね。すみません、タダツグは例によって未プレイなのですが、どうやら「言霊」を作り出すのが楽しいRPGであるとのこと。いったいどんな生放送になるというのか? みなさんお楽しみに~。
はい! ということで、告知はこのへんにして『Back in 1995』について振り返っていきましょう。
『Back in 1995』は、株式会社デジカの協力のもと、日本のインディーズゲームスタジオ「Throw the warped code out」が制作したミステリーアドベンチャーゲーム。つい先日、めでたくSteamで配信されまして、日本のみならず海外でもアツい注目を浴びっぱなしの作品となっております。
なんとまぁ、Steamでの配信前に生放送で取り上げてしまうという、ちょっと普通じゃない形でご紹介させてもらったこの作品。つくった人ゲストは、この作品をほぼ1人で作り上げたという一條貴彰さん。そう、「Throw the warped code out」とは、実質一條さんご自身のことを指しておられるわけですねぇ。
なんでも一條さん、もともとはゲーム向けミドルウェアソフトの営業を担当していながら、一念発起してゲーム制作を手掛けられることになったとのこと。今どきのゲームが、たった1人の手によって作られている? マジでぇ~!? そんな大いなる疑念とともにプレイをスタートすることになりました。
そもそもにして本作は、タイトルにあるとおり“1990年代のゲームの手触りを再現すること”をコンセプトの1つにしているゲーム。つまるところ、初代プレイステーションやセガサターン時代に発売されたミステリーアドベンチャーの雰囲気を再現しているってことですね。
まぁ、僕は初見プレイだったわけですが、遊んでみて超納得! ローレゾ、ローポリゴンなレトロ調の3Dグラフィックで描写されたこの世界……これ、20年くらい前に夢中になってたゲームたちと同じ雰囲気、同じ匂いだ!(笑)なつかしくてめっちゃ味があるヤツ!!
一條さんいわく、見た目だけではなくてさまざまな部分に1995年当時のゲーム性を再現する要素を盛り込んでいるとのこと。どれどれ……とプレイしてみると、これがもう一目瞭然なんですよ。
ユーザーインターフェースはひと昔前を彷彿とさせるし、固定カメラによる操作感はまさかの“ラジコン”仕様。そう! このプレイ感覚、当時はめっちゃ斬新で楽しかったんだよなぁ……。「壁に肩をこすりつけながら敵を回避して逃げる」なーんてプレイ、なつかしくて涙が出るぜっ! カメラの切り替えも結構ダイナミックで、場所によっては敵との距離感がわかりづらくなったりね……。こういう「もどかしさ」をゲーム性に昇華させてるあたりが、1990年代のゲームの素晴らしさでもあるわけで。そこらへん、このゲームにもバッチリ踏襲されております。これ、地味にすごいことですよ!
映像や文字に「にじみ」が見える処理を加工していたり、あえて解像度を低めに抑えたりしているのも、ブラウン管でゲームを遊んでいた当時の環境を再現しようという狙いの元に施されたもの。わざわざそのような加工を盛り込んでいるっていうんだから、一條さん、どんだけこだわってるんですかっ!(笑)
入手したアイテムが意味もなくクルクル回転したりしている(いや、全体像を見せようとしているんだろうけど)のも、これまたなつかしくってたまらない。思わずガン見しちゃいますよねー。
物語がいい感じにミステリアスなところもグッド。主人公(=プレイヤー)は、なぜか崩壊した都市のとあるビルの中に放り出されてしまっており、しかも記憶まで失っているという内容。くわえて、ビルのいたるところには、謎のクリーチャーがさまよっているというんだから、なんともバイオレンス! ホラー作品にはお約束な展開が楽しめる寸法です。
自分はいったい何者なのか? そして、この都市はなぜ崩壊してしまっているのか? 「謎を知りたければ自分の頭で考えろ!」と、下手すれば投げっぱなし感すらあるわけですが、それでいて先が気になって仕方がなくなるこのストーリーテリング。めっちゃハラハラする! ということで、謎を解き明かすためにまずはビルから脱出してとあるタワーを目指すことになるわけですが……ゲームとしての難易度も高いんだ、これが。
だってもう、主人公ときたら、パイプレンチで殴ろうにもモーションは遅いし、かといって銃で攻撃しようにも弾丸は数が限られているしで、もうもうもう! というか、よくわからんクリーチャーに対抗するために、パイプレンチで殴りかからせるっていう考え方がまさしく1995年っぽい! でもって、何度かやられてゲームオーバーになったりもしたけど、ひとたびコツをつかんでさえしまえばサクッと敵を撃破できるようになっちゃうこの感覚。たとえばPSの『バイオハザード』なんかをナイフ一本でクリアしたりしてた猛者には、きっとたまらないんだろうなぁ、この感じ。
ちなみに、僕はこの手のゲームを遊ぶとき、弾がもったいなくて銃を撃てない系男子なので、どうにも格闘武器に頼りがちなわけですが……ってどうでもいい情報か(苦笑)。
さてさて、キモかわいいクリーチャーたちと戯れつつ、命からがらビルからの脱出を図る僕ですが、どうにもこのビル、よくわからん仕掛けがいたるところに仕掛けられていて悪戦苦闘。
なんなんだよ、もーっ! 暗号が仕掛けられているドアとかいったいどんな企業だっての!(苦笑)
しかもそのパスワードを、会議室のホワイトボードとか、意味ありげに書きなぐられたメモといった情報の断片を頼りに解き明かしていくとか、ね。ここらへんは1990年代のゲームを遊んでいたプレイヤーにとっては、腐るほど議論にのぼった話題なわけで。あの洋館とか、警察署とか、バールとか、六角レンチとか、いったいどんなところなんだっていうね。ようは、ツッコんだ方が負けってヤツ(爆)。
ここらへんの謎について、ゲームDJや視聴者のみんなと相談したり、ときには数字をメモってもらったりと、いろいろ助けてもらいながら解き明かしいく僕。クリーチャーの猛攻にもめげず、ヒィヒィと泣き言をいいながらもビルを脱出することに成功! どうにかこうにか隣のビルへと移動したところで……今回のプレイは終了に! あとは、Steamなどで配信される本編を楽しんでね~ってことになりました。
お世辞でもなんでもなく、1人でつくっているとは思えないクオリティに仕上がっているこの『Back in 1995』。じつは、この回のアーカイブ動画をシシララTVのYouTubeチャンネルにアップしているのですが、海外からの反響がすさまじくて、現在までにアップロードした動画の中で、圧倒的な人気を誇っていたりします。たしかに、海外にもこの手のゲームが大好きってユーザーさんは多そうだもんなぁ……。
逆にいえば、このへんの時代のゲームを知らない世代の人たちがプレイしたらどんな印象を抱くのか? ちょっと興味深いところ。このレトロ感を色褪せた退屈なものだと感じるのか、それとも1周回って超斬新だととらえるのか、はたして……?
ちなみに、少しでも多くの人に遊んでもらうためにも、たとえばスマホアプリ版などの配信はしないのか聞いてみたのですが……一條さんからは「NO」との返答が。これは「コントローラで遊んでほしい」という一條さんの強いこだわりが盛り込まれているだけに、スマホなどでプレイする仕様になっていないからとのこと。なるほど、そのこだわりはすごくステキですね!
ということで、バリッバリの美麗グラフィックをウリとした作品が多い昨今に、「こんなゲーム性はいかがでしょ?」という一石を投じた『Back in 1995』を遊んだあの夜を振り返ってみました。こちら、生放送の時にはまだリリースされていませんでしたが、このブロマガを執筆している現在となっては、Steamにて好評配信中となっております。興味があるという方は、ぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。なつかしくも新鮮な驚きが体験できると思いますよ~。
では、ここで後告知いくぜっ!
来週月曜日の19時からは「レレミの消滅都市」!
でもって、月曜日21時からは「つくった人がゲーム実況」をお届けします。今回遊ぶのは、名作RPG『ルドラの秘宝』でございます。みなさんどうぞお楽しみにっ!
ってなわけで、本日もブロマガにお付き合いいただきましてありがとうございます。タダツグでした! また次回!!
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