どうも! ゲームDJです。今回は少し遡って、2016年1月25日にお届けしたメガCD版『ノスタルジア1907』を振り返りたいと思うぜ。あれ? なぜ今か?

単純にバタバタしていて書いてなかっただけだぜ!(笑)
すまん!

ちょっと近況と、これまでの経緯でも書きますかね。

そもそも毎週相棒のタダツグが頑張って書いている、ツグちゃんのカッコイイとこが見られる場所。それがこのブロマガの番組誌上再現コーナーだったわけです。今年の1月末に、友の会の会員の方に言われたんだよね。

ブロマガの更新が番組放映から時間かかりすぎ」「もっと早く読みたい」「理想は放送週に、その回のブロマガアップ」「遅くても翌週読みたい

常にファンの意見に寄り添いたいシシララTV。アドバイスも的確だったので速攻やろう……と、早速タダツグに連絡。

思い返せばツグちゃんもあの頃、いっぱいいっぱいで(それは今もなんだけど、あの頃今よりバタバタしてたよね。ツグちゃんなりにすごく成長しているんですよ)ブロマガの更新も滞りがち……。そこで!

俺がノスタルジアの回書くから、ツグちゃんは次のナンパストリートの回、書いてよ。それで追いつこう!」となったわけだ。

それから早いもので……2カ月以上が経過。今度はその間に、普段は超タフなDJのMPが0になる事件が勃発。今日まで更新が滞ってしまったってわけ。人間万事塞翁が馬。正直、友の会の人がたくさん読んでるから甘えちゃうが、DJ珍しく、まだまだいっぱいいっぱいで「つらい」(笑)

情けねえ!

でも、シシララTVやってると視聴者の皆さんの応援で元気でるよ! 楽しい番組のことを書いてるとテンション上がる! では、楽しかったあの夜を振り返っていこう!

b23e8ac5f1bfd46f22876e0eaff2d305a9d6ddc4

ゲストは昨年2015年の7月13日(月)の『鈴木爆発』実況以来二回目の登場! なディレクターの四井浩一さん。あれから半年たって、スタジオも機材も我々の実況スキルも上がったんでみてくださいよ! とばかりに、シシララTV超初期を支えてくれたVIPゲストをお迎えいたしました。自信はあったんだけどね。「あの事件」が起こるまでは……。

b641edc73a810309a25be6199978098f9a91546e

このゲームは元々PC(X68000)で発売された作品。それを1991年に“メガCD”に移植したバージョンをこの夜取り上げたわけです。つまり前週実況した、セガ特集の第二弾でもあったんだよね。

特筆すべきはこのゲーム。25年前の作品なのに「フルボイス」なんですよ。このころはスーファミのゲームが一言喋っただけで大騒ぎだった時代です。それも見所いや聴きどころなんですが。ここで一波乱。

主人公のヤマダカスケの演技が、どう考えても正規の大泥棒「三世」にクリソツなんですわ。いやこれは明らかに「三世氏に寄せてくれ」というオーダーがないとせんでしょ? というレベル。四井さんに改めて問いただしたところ一言。

俺、これつくってないもん
「!!!!」

俺が人生のほとんどを賭けてやっている「つくった人がゲーム実況」とは一体何なのか……。

ご安心召されよ。知ってて呼んでる(笑)。四井さんは一番最初のX68000版を仕上げた後に退社。その後、残ったスタッフによって移植されたのが本作なんですよ。

0d99bfec6ce4023e4e9cccf407e47c45bb9c6738

メガCDを21世紀に起動して実況したいという俺の意向でそうさせてもらったんですね。ご理解いただいた四井さんに感謝です。とはいえ、肝心のゲーム部分とシナリオは四井さんのもの。その面白さは色褪せないわけですが、そこは天才ディレクター。自分が手がけていないところでは容赦なく

気に入らん

の連呼(笑)。さすが巨匠!

a19ba4b478108c19aa266a20b871ebde3c37da05

またX68000版は、鞠川雪映さんの素晴らしいBGMが魅力の本作。メガCDでもCDというメディアの威力を発揮して……と思ったら、あれあれ? なんかSEしか鳴ってないんですけど。四井さんも

知らんわ

モードに突入。あれえ? メガCD版も数少ないアドベンチャーの名作と言われてんのになあ……。と違和感バリバリで「あれ? あれ?」なっていると、視聴者の方からとんでもないコメントが!

ちゃんとヘッドホンジャックから音声出力してますか?
!? してないなぁ……
メガCD2の方だと、そういう仕様なんです

マジか!!!!!!!!!!!!!!!

すぐさまシシララTVの技術番長である安部さんが、ヘッドホンジャックから音声出力してみると……。

鳴った!
鳴った!
クララが鳴った!

その瞬間、四井さんとタダツグがロッテンマイヤーさんに見えたんよ(眼鏡)。

9586f152094f15e5f4f18f497ae376c0321c3d83

というわけで、美麗かつ艶っぽい音色がスタジオに響き渡り、ゲームは本格的にスタート! さすがシシララTV、視聴者のクオリティが高すぎる。これには感動したな。

さて、このゲーム平たく言えば、豪華客船ノスタルジア号に乗船中の主人公たちに起こった「ロシアの霧」による爆破事件の謎と真犯人に迫る推理アドベンチャー。

主人公カスケの姿勢をコントローラで動かしながら「前のめり(攻撃的)に聞く」「腕組みしつつ(慎重に)聞く」などを使いわけて、乗員乗客から情報を聞き出していく。ほとんどこれだけ。そんなシンプルでゲームとして面白いのか?

11babd11d43795099d124f48313541f7d4168394

fef54b3069107b36a65fdb4e56f3e5891f49a8e7

これがね。面白いんだよね。何よりテキストのクオリティがさすがの四井節で最高。『鈴木爆発』で一緒にゲームを作った時に、こんな切れ味があって雰囲気のある文章を書く人が、いるんだと感動したのを思い出すなあ。

四井さん20代でこれ書いてんだよね。思わず「中二病かよ」と(笑)。

もちろん褒めてますよ。俺は「14歳最強説」を信じていて、この頃に書いた設定や文章の切れ味に勝てるかどうかが勝負と思ってものづくりをしているところがあります。ほとんどの大人が勝手に大人になって、恥ずかしくてこの切れ味をなくしたり、諦めてしまう。四井さんをはじめとする優れたクリエイターには、これがないんですよね。素晴らしいことです。

88015de13bd326896acae56ea66014fc873ca3b0

さて、アドベンチャーゲームである『ノスタルジア1907』のもう一つのクライマックスは、エンディングまでに「2回」出てくる爆弾解体シーン。この時のアイデアがのちにスピンオフして『鈴木爆発』になり、四井さんとDJとの出会いで2000年に世に出ていくわけです。この作品がなければ俺の人生も大きく変わっていたに違いない。まさに「原点」。そんな遊びが登場します。

0b14f5768d61ea6516f83b78292a5863b4ac1a3f

ネタバレを軽くすると「2回目の爆弾解体」は「1回目の爆弾解体」に大きなヒントが隠されています。

つまり、実質チャンスは一度きり。ゆえに慎重にいかなければなりません。そこはビビリツグとして名を馳せるタダツグだし、大丈夫だろう。いつものようにゆっくり行こうぜ~。

と、DJは四井さんから解体のヒントを丁寧に聞き出しておりました。
事件はいつだって突然起こる・・・。

「ポチ」
!?

それはあっというまの出来事でした。

重要な選択肢を「相談もなく、すっ飛ばした」。ボタン押下の音が、部屋全体に波紋のように広がっていきました。

ゲームを遊んだ人なら全員が知っているはずです。

ボタンを押すとゲームは進む」ことを。
押したら後戻りできない場合がある」ことを。

大轟音とともにチャーリー爆死。俺にはその音が「マジかよタダツグ」に聞こえました。

9f5001b88ca13867261a1d05f567275a21f20541

こうして重要なヒントを見逃した我々。つまり本作最後の爆弾解体のラストは「一か八かでコードを切る」。もはや運だめしになったわけです。それもまたゲームの楽しさなんだけどね。

かくして最後の運だめしも見事に失敗。運の神様にも「こいつダメだ」。と思われたんでしょうねコイツは。仕方ない話です。かくして2回目の大爆発音が悲しくも盛大にスタジオに鳴り響き、この夜の実況は終わりを告げたわけです。

そんなに大事だとは思わなかったんスよ」とは運に見放された男の弁。
誰が神様でも見放すだろうというキングオブ言い訳

まさか」
「ここがそんなに大事だとは思わなかったんスよ(二回目)

タダツグよ。さっき書いたよな。
人間万事、塞翁が馬

良いことも悪いことも、吉凶も、禍福も、
起こることはいつだって突然で、予測不能なんだよ。

2bf185feea2093d7fdbdb4580661e9d473425a41

でもな、タダツグ。俺はここ9ヶ月。
ずっとツグちゃんのリアル「塞翁が馬」を身近に見てきたんだよ。

うまいこといったらすぐ失敗。
飛び越えたとおもったら落下。
弾幕よけたら、即、激突。

俺は毎週これをすぐそばで一緒に体験している、
いわば筋金入りの「塞翁が馬ウォッチャー」なんだよ。

分かりやすく言うと「こんなの慣れてる」んだよ。
これぞタダツグの真骨頂とさえ思うよ。

普段は「迷惑なダメツグ」とからかって楽しんでるよ。知ってると思うけど(笑)。



こっからちょっと話、変えるね。
かなり恥ずかしいけど、大事な場所の、ここを借りて書くね。