

春日太一の木曜邦画劇場 第604回「トロくてボンヤリした青年の動きが真田の運動能力で喜劇へ昇華した!」『快盗ルビイ』
前回に続き、真田広之のフィルモグラフィを追いかける。
『吼えろ鉄拳』の大ヒット以降、真田は若手アクションスターとして大人気を博することになる。しかし、そうして得た「スター」の座に甘んじることはなかった。八〇年代半ばからは、主に現代劇でヒロイックではない等身大の役柄にも挑戦している。
中でも和田誠監督との出会いは大きく、『麻雀放浪記』を経て、軽妙で喜劇的な芝居も開花させたのが今回取り上げる『快盗ルビイ』だ。

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