過去に写真屋をやっていた親類の話です。

 デジカメが出る頃に既に定年して写真屋をやめていたその親類のおじさんが言うには、当時、変な写真が持ち込まれることは多々あったようで、その写真の中でどれを現像するかを決めるのも写真屋だったそうです。

 局部が写っている写真も現像はできず、当然、犯罪的なにおいのする写真も協会で客に引き渡すことは禁止されていたそうです。

 しかし、困るのは心霊写真で、それを渡すかどうかは写真屋の裁量にまかされていたようです。

 当のおじさんは「渡す派」だったそうなので、ソレ系のものがよく写ってしまう客が良く来ていたようです。

 心霊写真が写る人は大体、決まっていたみたいで、中でも渡すと、「またか」みたいな顔する人が多かったと言っていました。