北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
【目次】
□クロスレビュー「必食の一杯」
■ラーメン活動月報(11月)
□告知スケジュール
■編集後記
■巻頭コラム
『ラーメンバンク』山路力也
11月30日をもって、ラーメン情報サイトの草分け的存在ともいえる「ラーメンバンク」が終了した。私がラーメンの食べ歩きを始めた1998年、インターネット黎明期当時の「Ramen Bank」は、いわゆるラーメンフリークたちのラーメンサイトの情報を網羅した検索エンジンのようなサイトだった。今から思えば画期的なコンセプトのサイトであったし、その後「ラーメンデータバンク」が出来てリニューアルを果たしてからは、ユーザの投稿を中心にした情報サイトとして多くのラーメンファンが利用してきたサイトであった。
それまでウェブでは千葉のラーメン情報を中心に情報発信していた私が、最初に東京をはじめ全国のラーメン店のレビューを書くようになったのは、ラーメンバンクでラーメニストとしてお仕事をさせて頂く様になってからのことである。短い期間ではあったが、レビュー以外にもコラムを18本書かせて頂いた。とにかくユーザ数の多いサイトであったので、緊張と共に気合いを入れた毎回コラムを書いたことを今でも覚えているし、その経験がこのラーマガでの執筆にも役立っている。
それまで「超らーめんナビ」で達人として情報発信していた大崎裕史さんが、事業として「ラーメンバンク」を始めたことで競合するらーナビから離脱し、その後らーナビも終焉を迎えたが、今回ラーメンバンクも終了してしまうこととなった。その背景にはいわゆるガラケーからスマートフォンへの移行が急速に進んだこともあろうが、ラーメンデータバンクが新たに提携した「ラーメンデータベース」の登場も大きかったように思う。
いずれにせよ、今まで一ユーザとして、ラーメン評論家としてもお世話になった「ラーメンバンク」に心からの感謝と最大級の賛辞を贈りたい。惜しむらくは、北島さんがいた時に大崎さんから「ラーマガ」での我々のコラムなどを掲載出来ないか、というご相談が実現出来なかったこと。北島さんの文章をラーメンバンクユーザの方にも読んで頂きたかった。
□クロスレビュー「必食の一杯」
一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は「支那そばや 新横浜ラーメン博物館店」の平日夜限定メニューである「鍋焼きらぁ麺」を山路と山本が食べて、語ります。
「鍋焼きらぁ麺」1,200円