ラーマガ限定「NAKED」#020
らーめん愉悦処 鏡花『割りかけらーめん』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。
記念すべき通算第20作目となる5月は、立川の人気店『らーめん愉悦処 鏡花』が登場。つけ麺のスープ割りしたところに麺を入れる美味しさを表現したいと語る店主の町田恵一さん。パンチ、インパクト共にNAKED史上最強ともいえる、存在感十分かつ今までになかった新しいNAKEDが誕生しました。
山路力也
「つけ麺の最後に割スープ入れて、ちょっと残った麺を入れてラーメンにすると旨いよねぇ」と町田さんは笑った。確かに最近はやらなくなってしまったけれど、つけ麺を食べ始めた頃は面白がってやっていたっけ。それを一杯のラーメンに仕上げてみたというのが、今回の鏡花のNAKED。
スープは甘、酸、辛がバランスよく配合されたもので、ラーメンのスープとしては実に新しい方向性の味なのだが、確かにつけ麺のつけダレの味わいに似ており、うどんや蕎麦の汁も想起させる。つまり、新しいラーメンでありながら食べるとどこか懐かしさを覚える。決して奇を衒ってはおらず、安心出来る味なのだ。調味がかなり強めなので、粘度は低いのだが太麺との相性も悪くない。
これまでのNAKEDはスープの最後まで飲み干してしまうものが多かったが、これはかなり濃い味なので正直飲み干すのはしんどいだろう。しかし、日本蕎麦にしてもうどんにしても、汁を最後まで飲み干すことはないわけで、実に日本的というか世界食となった今だからこそ「ニッポンのラーメン」と呼ぶに相応しい一杯になっているのではないかと思う。
山本剛志
開店以来、新しいラーメンのスタイルを提唱し続けている「鏡花」。今回NAKEDの発想のヒントになったものが「伊勢うどん」。現地で出会ったその味に衝撃を受けて、麺にタレをかけたスタイルでの提供も検討していたという。もう一つ、アイデアの元になったものが「つけ麺の汁をスープ割りしたもの」。だから名前が「"割り"かけラーメン」になっている。
麺は国産小麦だけを使った太麺で140g、通常よりも長い10分の茹で時間。しっかり茹でた麺にあわせるのはレギュラーメニューのスープだが、醤油ダレには甘露醤油、みりん、アサリを使って、伊勢うどんのような甘さが際立つ構成になっている。豚骨魚介の濃厚つけ麺が流行する前の、甘さ辛さがはっきりと分かる味で、麺を啜ればしょっぱさも感じるタレの味が分かる。
薬味に三つ葉を使う事で、濃い味もしっかりと断ち切れて、麺を啜ればまた新鮮な気持ちで醤油味を楽しめる。ライスをつけても相性よさそうだが、まずはこのラーメン一杯をしっかりと味わってみてほしい。
【NAKED #020】
らーめん愉悦処 鏡花(東京都立川市柴崎町2-12-20)
「割りかけラーメン」650円
販売期間:5月1日(金)〜31日(日)
※数量の制限はありませんが、売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です
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