ラーマガ限定「NAKED」#059
ひよこプリン『リコぴんくめん』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第59作目は平井の新店『ひよこプリン』が早くも登場!店主の寺嶋崇さんが創り出した一杯は、ベテラン職人ならではの経験と技術が惜しげもなく投入されたNAKED。ピンク色のスープと可愛らしい名前とは裏腹に、力強い存在感のある旨味あふれるスープに全粒粉麺。折り重なる旨味の絶妙なハーモニーを楽しめるNAKEDが完成しました。
山路力也
2018年8月オープンと、オープンして1ヶ月しか経っていない店がNAKEDに参加するのは初めてのことではないだろうか。とはいえ、店主の寺嶋さんは言わずと知れた「めんやもも」(一之江)を創業されて、長年ラーメンの世界にいた方。以前「麺魂 MENSOUL」というラーメンコラボレーションチームにも参加頂いて、一緒にイベントもやった間柄である。久々に寺嶋さんのラーメンが食べられることがまず何よりも嬉しい。
さて肝心のNAKEDであるが、さすがベテランという隙のない一杯に仕上がっていた。ややこしいことを抜きにしてスープがとにかく美味い。ベースとなっているのは鶏や野菜、豆乳を使った基本のスープだが、そこにトマトを加えることで旨味を増強している。トマトはグルタミン酸やアスパラギン酸が豊富に含まれており、イタリアをはじめ西洋料理では旨味素材として使われることも多い野菜だ。そのトマトを全面に出してしまうとありがちなトマトラーメンになってしまうところを、分かるか分からないかのギリギリのところで止めているので、最初の数口はトマトが入っていることは分からないかも知れない。このあたりのバランス感覚がさすがベテランと思うのだ。
最後にパルメザンチーズとタバスコを入れると一気にトマトが顔を出して、私たちの知っているイタリアン的な味のラーメンになる変化も楽しい。あっという間に完食させてしまう力強さをもったラーメンは、ひよこプリンやリコぴんくめんと言った柔らかな語感とは真反対の圧倒感がある。
山本剛志
「NAKED」はかけラーメンとして美味しいものを出せるか、という点を考えてお願いするので、通常、開店したばかりの店にはお願いしない。ただこの店は、一之江で「めんやもも」という創作性の高い人気店を営んできたご主人の再開店だから、その実力に心配がなかったのでお願いしました。
「ひよこプリン」の看板メニューである「白ラーメン」は、鶏ガラ・豚肉・野菜をベースにして、少し洋風の香りも感じるスープと有機無調整豆乳をブレンドしたもの。今回の「りこぴんくめん」では、フレッシュを含むトマトをたっぷりと使い、スープがピンク色に。洋風の香り漂うスープの甘さと、トマトの酸味もマッチし、完成度が高められている。また、トマトに豊富に含まれている「リコピン」が、このネーミングにも寄与する結果になった。
経験あるラーメン職人が、早速見せてくれた実力の一面。新店なのでデフォのメニューも食べてほしいが、この限定も食べてほしい技巧派の一杯です。
【NAKED #059】
ひよこプリン(東京都江戸川区平井3-16-11/JR線「平井」駅より徒歩3分)
「リコぴんくめん」900円
販売期間:9月21日(金)〜10月22日(月)
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。