ラーマガ限定「NAKED」#058
Sagamihara 欅『出汁らーめん』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第58作目は相模原の新進店『Sagamihara 欅』が登場!店主の佐野全さんが創り出した一杯は、調味を一切しない出汁の旨味で食べさせるNAKED。しなやかな自家製麺を啜る度に味わいがどんどん深まり、添えられた塩や柚子胡椒を入れると一気に味が広がる体験。素材の旨味と調味の奥深さを感じられるNAKEDが完成しました。
山路力也
NAKEDは言うまでもなく麺とスープに意識が集中するラーメンである。従来のラーメン以上に麺とスープの担う役割は大きい。欅のNAKEDを食べてまず感じたことは、自家製細ストレート麺の美味しさだ。店主の佐野さんは多分にスープ、出汁に意識を払って作られたと思うのだが、それが結果として麺の美味しさを引き出すこととなった。
春よ恋、キタホナミを使った自家製麺はしっかりと茹で切ってあって、しなやかで柔らかな食感で啜る楽しさがある。その麺を包み込むスープには調味が一切されていないので、出汁本来の旨味を感じるとともに麺そのものの味をも感じさせる働きがある。通常のスープにさらに追い煮干しして、鶏挽肉も加えることで旨味を増強。調味されていないとは思えない力強さがある。
最後に別添されたぬちまーすと、地元藤野産の柚子胡椒を入れると味が激変。相模原で柚子胡椒を作っているのは知らなかったが、地元の産物を紹介したいという店主の思いが込められているアイテム。ストーリーがしっかりと出来ているNAKEDに大満足。
山本剛志
2017年9月に開店。「東京醤油ラーメン 味○」から全面リニューアルして、国産小麦100%の自家製麺に、化学調味料を使わない一杯で様々なメニューを手掛ける意欲的な店。
今回のNAKEDでは、「塩らーめん」をベースにしつつも、かけラーメンとして満足できる一杯に磨き上げられたものに仕上げている。スープには丸鶏と煮干や節類、昆布や野菜を合わせた通常メニューのものに、挽肉を加えた追い煮干し出汁をプラス。肉の旨みをじんわりと広げながら、シャープな煮干しの味が舌を刺激してくれる。
麺は塩らーめんで用いている自家製の中細麺。「春よ恋」と「きたほなみ」をブレンドした麺は滑らかながら力強く、小気味よい啜り心地が楽しめるもの。麺とスープを徹底的になじませた一杯には、実はタレが存在しない。タレを使わないNAKEDは「ラーメン大木戸」以来2作目だが、スープと麺の完成度が高くなければタレを省くことはできない。その自信を感じる一杯だが、別皿に「ぬちまーす」と、相模原市藤野産の柚子胡椒を用意して、味変にも対応している。最後まで一気に楽しめるNAKEDでした。
【NAKED #058】
Sagamihara 欅(神奈川県相模原市南区相南4-1-33/小田急線「小田急相模原」駅より徒歩4分)
「出汁らーめん」650円
販売期間:8月21日(火)〜9月19日(水)
※売り切れの場合はご容赦下さい。 ※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。
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