ラーマガ限定「NAKED」#049
らーめん雅樂『ガザミのかけ味噌らーめん』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第49作目はあざみ野の人気店『らーめん雅樂』が登場!店主の角野雅也さんが創り出した一杯は、ガザミ(ワタリガニ)の旨味があふれるNAKED。冬らしい深みのある味噌味NAKEDが完成しました。
山路力也
実は味噌味のNAKEDはありそうでなかなか無い。NAKEDの場合は、結果として自分の店の特徴を生かすことになることが多く、味噌ラーメン専門店にオファーしているケースが少ないということもあるだろうが、やはり味噌ラーメンの場合はスープだけで特徴のある表現をする幅が狭く、かけラーメンにした時に難しさを感じることも大きいのではないかと思う。しかしながら、今回久々に登場した味噌のNAKEDは素晴らしい奥深さを持った一杯になっていた。
味の決め手になっているのはガザミ(ワタリガニ)。蟹を使った味噌ラーメンは決して珍しくはないのだが、やたらと蟹が主張しているというか、言葉は悪いが観光地の蟹の味噌汁が濃くなったようなものが多かった。しかしこのスープは今までに食べた蟹の味噌ラーメンのどれよりも繊細で雑味のない蟹の風味をまとっていた。ちゃんとラーメンとしての風味と旨味を持っているのだ。
その秘密はただワタリガニを寸胴に放り込んだわけではなく、一度ローストして香ばしさを出し旨味を閉じ込めているところ。この工程を加えることで一気に蟹の美味しさが表現出来たのだという。繊細ながらもややスパイシーな味わいの味噌ダレがマッチしたスープに合わせるのは、普段醤油で使っているという細麺。最初はややおとなしめに感じる蟹と味噌の旨味が、麺を啜ると一気に花開きあとはグイグイグイグイと。細麺なのでスープを持ち上げやすいのも功を奏しているのだなぁ。食べるスピードがどんどん加速していくパワーを感じるNAKED。今回も必食だ。
山本剛志
味噌味のNAKEDは、2作目の「大喜」と41作目の「つなぎ」以来3回目。味噌味が全面に出る味噌ラーメンは、通常メニューと異なるNAKEDをやりづらい点があるのかもしれないが、味噌ラーメンを看板に掲げる「らーめん雅楽」ならばと期待していた。そして、期待以上のかけ味噌ラーメンを提供してくれた。
「ガザミ」とは、「ワタリガニ」の学名との事。今回はそのワタリガニをローストして蟹の香りを立たせた上で出汁に使用。そこに鶏や豚、少量の魚介系を使ったスープと合わせている。味噌ダレは通常メニューの味噌ラーメンと同じものを使っているそうだが、カニの旨みと香りを生かすために、その量は少し控えめになっている。味噌と蟹が共に主張していながら、ラーメンらしさを保っている所がポイントになっている。麺は醤油ラーメンで使われている細麺を使用。勢いよく啜るたびに蟹と味噌の香りが立ち上ってくる。甲殻類と味噌の相性の良さは定評があるが、香ばしく旨みも増したこの一杯は、味噌好き、カニ好きは食べてほしいものです。
【NAKED #049】
らーめん雅樂(神奈川県横浜市青葉区新石川2-15-1/市営地下鉄線「あざみ野」駅より徒歩5分)
「ガザミのかけ味噌らーめん」800円
販売期間:11月25日(土)〜12月29日(金)
※夜(18:00〜)一日10食限定メニュー
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。