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北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
「ラーマガ」THE RAMEN MAGAZINE
#128

・北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
・2017年4月20日発行(月3回)4月第2号(通刊 第129号)

【目次】

■巻頭コラム
 「豚骨の面白さ」(山路力也)

□クロスレビュー「必食の一杯」
  MENSHO@護国寺「潮らーめん」

■ラーメン実食レビュー
【北島秀一】
  自然派ラーメン 神楽@野町「神楽そば」

【山路力也】
  横浜家系ラーメン池袋商店 1号店@池袋「ラーメン(並)」
  旭川ラーメン梅光軒 千葉そごう店@千葉「鮭玉」
  こってりらーめん 貴@稲毛海岸「しょうゆらーめん」
  ラーメン東横 愛宕店@新潟「特製みそラーメン」
  製麺屋慶史 まる麺西月隈@竹下「肉らーめん」
  らぁめん 高砂家@茶山「塩らぁめん」
  南京千両 本家@南久留米「ラーメン」

【山本剛志】
  大山家@武蔵境「海老辛油そば」
  菜々兵衛@川崎「名古屋コーチン塩」
  香湯ラーメン@小見川「塩ラーメン」
  馥@獨協大学前「中華そば」
  手打 焔@黒磯「ワンタンメン」
  火風鼎@白河「チャーシューワンタンメン」
  手打中華すずき@白河「手打中華」

□拉麺人インタビュー 
 大山修司<ラーメン大山家 店主>②
 『「とき卵ラーメン」の大山家』(聞き手:山本剛志)

■侃々諤々!
 『チャーシューは焼豚?煮豚?』

□告知/スケジュール

■編集後記


■巻頭コラム
「豚骨の面白さ」山路力也

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 ラーメン評論家としてはフラットにものを見るように心がけていますので、どんなラーメンでも好き嫌いなく向き合うようにしていますが、一ラーメン好きとしては豚骨ラーメンが好きです。最初にハマったラーメンが熊本ラーメンの「桂花」ということもあるかも知れませんし、家系ラーメンも大好きということもあるかも知れませんが、色んなラーメンの中でも豚骨ラーメンが好きな自覚があります。

 そしてそれは私個人の嗜好ということだけではなく、おそらく一般的に豚骨ラーメンを好きという人の率は高いのではないかと感じています。個店レベルで考えればどこの醤油が好きとか、そこの塩が好きとかはあるでしょう。しかし大局的に捉えた時に清湯ラーメンよりも豚骨ラーメンの方が好まれているのではないでしょうか。

 先日「Tokyo Raumen On Air」の生放送中にも話したのですが、豚骨ラーメンの面白さはその多様性にあるのではないかと。清湯醤油ラーメンの場合は、ある一定の枠の中に収まっている印象がありますが、豚骨ラーメンの場合は古くからの博多ラーメンのような粘度の低いスープもあれば、昨今のどろどろ濃厚系まであります。つまり清湯醤油の表現の幅と白湯豚骨の表現の幅を較べた時に、間違い無く豚骨ラーメンの方が広く感じるのです。

 また、ノスタルジックな醤油ラーメンは元を辿れば中国料理にその源流をみることが出来ますが、豚骨スープはラーメンの中から生まれたスープであり、他のジャンルの料理にはないスープです。その結果として世界各国でラーメンの代名詞として豚骨ラーメンが愛されているのではないかとも思っています。今までにない新しい麺料理というポジションは、豚骨ラーメンでなければ辿り着けなかったことでしょう。

 今年は久留米で豚骨ラーメンが生まれてちょうど80年という節目の年。秋にはラーメンイベントも予定されています。例年以上に今年は豚骨ラーメンを食べ歩きたいなと個人的には思っています。


□クロスレビュー「必食の一杯」

 一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は昨年暮れ、護国寺にオープンした「MENSHO」の 「潮らーめん」を、山路と山本が食べて、語ります。

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MENSHO@護国寺
「潮らーめん」1,000