ラーマガ限定「NAKED」#033
真鯛らーめん 麺魚『金目鯛かけらーめん』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。
第33作目は錦糸町の新店『真鯛らーめん 麺魚』が登場。店主の橋本友則さんが生み出した一杯は、鯛を使ったラーメン店らしく金目鯛だけを使った鮮魚NAKED。金目鯛の旨味がギュッと凝縮された一杯が出来ました。
山路力也
店主の橋本氏とは千葉で彼がラーメン店を任されていた時からの付き合いなので、その間も幾度となく創作ラーメンや限定ラーメンなどを作って貰ったこともあり、その実力は承知していた。オープン以来限定ラーメンをやって来なかった麺魚ではあったが、間違い無いものは作ってくると確信していた。ただ、何でも出来る人なので鶏白湯スープか何かが出て来たらどうしようと思ったが、さすが鮮魚で決めてくれた。
普段は真鯛を使っている店だが、今回は金目鯛にチャレンジ。ぜいたくにも金目鯛の中骨だけで取ったスープの味付けは当然ドイツの岩塩だけ。こうすることでスープ本来の旨味がしっかりと感じられる。そこに浮かべたオレンジ色のキンメ油も、スープの上に浮いたものを使っているのでスープと一体感がある。動物系要素が一切入らないのにも関わらず、力強い存在感を持ったスープは間違い無く和食ではなくラーメンのスープだ。薬味の柚子もスープを邪魔せずにちゃんと脇に回っているのがいい。
グイグイと箸とレンゲが進み、終わってしまうのが惜しいような一杯。これこそNAKEDの真骨頂なのだなぁ。普段の麺魚とは違う、しかしちゃんと鮮魚を生かした麺魚らしいNAKED。毎回のことながら今回も必食だ。
山本剛志
2016年1月に開店して早々行列店になり、注目を集めている「麺魚」。鯛を使った鮮魚系ラーメンが大きな話題なこの店らしく、「NAKED」でも鯛を使った個性的な一杯を提供してくれた。
通常のラーメンでは「真鯛」を使っているが、この限定では「金目鯛」だけを使用。金目鯛の中骨と、そこについた身の部分だけを使ったスープは金目鯛の甘さと旨みをじんわりと引き出していて、真鯛とも違う印象が楽しめる。塩ダレは使わずにドイツの岩塩だけで味を調えている。このスープに、上澄みを使った金目鯛の油をかけている。オレンジ色をしたこの油が、更に深みを増している。麺は基本メニューと同じ道産小麦を使った中太縮れ麺。麺を啜れば金目鯛の旨みがしっかりと感じられて、後を引く一杯になっている。薬味にはネギなどを使わず、柚子の欠片だけを浮かべている。この柚子がスープを邪魔しないが丁寧に引き取らせ、その後にスープを飲めば、金目鯛の味を改めて楽しめる。
15食が売切れる日も多いようで、多くの人に金目鯛の味を楽しんでもらえている。この機会を見逃さずに食べてみてほしい。
【NAKED #033】
真鯛らーめん 麺魚(東京都墨田区錦糸1-2-47/JR線・東京メトロ線「錦糸町」駅より徒歩5分)
「金目鯛かけらーめん」700円
販売期間:6月15日(水)〜7月15日(金)
※一日15食限定メニュー
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。