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【読書週間におすすめの1冊⑩】『泡沫少女とイデアの少年』

2016/11/05 17:00 投稿

  • タグ:
  • ボカロ
  • ファンタジー
  • 林檎売りの泡沫少女

こんにちは、メルマガの中の人兼ツイッターの中の人・Kです。
10月27日~11月9日は読書週間中、毎日1冊、おすすめの本を紹介中♪

今日11月5日は「いい林檎の日」。

ということで、「赤い実」が重要なアイテムとなるボカロ小説をご案内します。


▼”憂欝”が”ドキドキ”に変わる瞬間、一歩踏み出せる気がする――

『泡沫少女とイデアの少年』
yukkedoluce(大歳 祐介) 著/なじょ イラスト
◆特設サイト
◆試し読み

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【あらすじ】

――永遠の世界でただ一人、死の呪いがかけられた少女・イル。
ある日、イルは立ち入ることを禁じられた永遠の街へと足を踏み入れ、時計塔守の少年・マドと出会う。動き出したふたりの運命の歯車は、誰にも止められない。

――世界がまだ有限だった頃、そこは炎に染まる真っ赤な世界だった。戦争によって、記憶を失った少年・エデクは、悲しみのない世界を求め、双子の弟・ウェルドとともに奔走する。あらゆる悲しみを乗り越えた先に待つ結末とは?

永遠の世界の物語“泡沫少女"と、有限の世界の物語“イデアの少年"
物語はいま、ひとつに。 


「永遠の世界」を描くストーリーと
「有限の世界」を描くストーリーが交互に展開される本作は、
様々な伏線が貼り巡され、それらが最も美しく、最も切ない形で
昇華されていきます。

▼中の人イチオシのシーン

――僕の名は、■■■。
無限の世界の、創世主(オリジナル)だよ。


超ネタバレ部分だけ伏せていますが、↑の台詞は、
交互に展開されていく物語が大きな転換期を迎えるシーンで登場するためか、
編集作業中、何度読んでも鳥肌が立った印象的な台詞です。

幸せだけが全てではない、‟リアル”な‟ファンタジー”の世界観に
どっぷり浸りたい方に、
お勧めしたい1冊!


そして内容以外にぜひ注目いただきたいのが、本の装丁

「泡沫少女」に登場する老人の書斎にそっと置かれていても
不思議ではない、古書を思わせるデザイン
重厚なゴールドの箔押しの書名が添えられてるカバーは
yukkedoluce氏のイメージを忠実に再現。

さらにカバーをめくると、yukkedoluce氏お手製の、
本作の世界地図がお目見えします。
こちらも古めかしい地図をイメージして、
ザラザラした質感の用紙に、インクが少しだけ滲み
世界観を盛り上げています。

紙の書籍でしか表現できないことを
たっぷり詰め込んだ1冊。

ぜひ手に取って、装丁からじっくり味わってもらえたら嬉しいです♪



以上、中の人・Kが、
読書週間におすすめの1冊⑩『泡沫少女とイデアの少年』を紹介しました!

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