日経平均に限らず、小型株指数であるJASDAQ平均やマザーズ指数もジリ高局面とはなっていますが、その戻り率は日経平均やTOPIXがやや先行しています。
先週はそうした出遅れ感に気が付いた投資家が一気に中小型株に流れてきたようです。
そのポイントは業績の成長性と株主への利益還元、配当利回りの高さなどです。適度の材料株を備えた銘柄も基調として長期スタンスでリターンを得ることができるかと思われます。
中小型株は流動性の無さ、業績の不安定さで大手機関投資家からは敬遠されがちで、その結果として少しでも業績の先行きに不安のある銘柄の株価は調整傾向で推移しています。
特に直近上場の銘柄は業績への信頼性に欠けている上、幅広い投資家への認知度不足のために上場後の株価はするすると値を下げてきています。
こうした銘柄に投資されている皆様にはぜひ改めて見直しをお願いしたいと思います。
11月18日に訪問しました本年7月10日に2130円の公募価格で上場した平山(7781)もその一つ。流動性の問題からなかなか投資対象にはなりに くいのですが、直近の株価下落で早くも時価総額(26億円)は保有する現預金(30億円)を下回っており、割安感が台頭していますので、8月安値1388 円から1500円前後で推移する設備と土地を持たない製造業を特色としている同社株へのこの水準での投資によるリターンは高まるものと期待されます。
こうした事例はこの他にもあちこちで見られます。
先週は材料豊富な平田機工(6258)が一気にストップ高をつけて終えました。
キヤノントッキが取引先でもあり、そこから韓国メーカーに流れていく可能性が高いことはすでにうすうす感じておられる読者も多いかと思います。すでにこの話は実は旧知の話です。
有機ELの設備投資に絡んでいることは平田社長も前日に開催された説明会でほのめかしていますが、タイミング良くアップル社の有機ELディスプレイの採用の話が伝えらえてのストップ高となりました。
加えて、ロボット関連のCYBERDYNEに好材料が出てロボット関連でもある同社にも見直し買いが入ったり、再生医療培養自動化装置にも関わるなどテーマ性が幅広く、加えて米国での自動車設備投資関連、ダイソン関連など切り口は多彩。
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年商550億円の企業がまだJASDAQに上場していて、時価総額が自己株135万5600株を除くと先週末の終値1455円でも136億円余りに留まっている訳でやっと投資家がこの企業の価値に気がついたと言えます。
中小型株の復活の原動力となる成長性を秘めた銘柄への物色気運の高まりに今後も期待したいところです。
(炎)
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