この手法は保有時間が短く、損切りも数ティックで行うため、リスクを押さえて売買ができることから資金の少ないトレーダーに支持されている。
制度面でも追い風になっており、2013年1月1日から信用取引に関する規制が緩和され、決済を行うと信用余力が回復し、無限に回転できるようになったこと、手数料の引き下げ等によりコストが下がったことから、現在はスキャルピングに適した相場環境だと思う。
私はスキャルピングの技術をディーラー初期に身に付けていたが、大きな資金の運用には向かないため、それ以降は使うことはなかったが、最近になってトレードを学びに来る受講者さんのリクエストで見せることが多くなった。
12日(木曜日)の午後に弟子のドカン君と受講者さんに見せながらクルーズ(2138)を売買した。
後場の1時間半に57回トレードをして結果は54勝3敗。
勝ちは20万8600円、負けは2900円。
スキャルピングについて「何を見て売買しているか?」という質問が一番多い。
スキャルピングで大切なのは「板」と「需給」である。
スキャルピングはチャートを重視している人がいるが、私は板の方が適していると思う。
場面に応じた瞬時の売買の判断が必要なため、チャートを見ている暇はないからだ。
勝率が高そうなチャートの形になってから売買のアクションを起こすと間に合わないし、他の参加者と同じタイミングで売買することから勝率が落ちるため、数手先を想像して買うことが高い勝率、値幅を獲得する基本だと思っている。
その一歩として買いが優勢になりそうな板のパターンを日々の売買で多数記憶しておくことが大切だ。
(その2に続く)
(Bコミ)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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