●急落した銘柄のリバウンドをデイトレ
中期投資まで様々なスパンで取りに行く手法を昔から重用している。
今回は急落銘柄の週末の持越しリスクを取りに行くトレードアイデアを取り上げる。
事件や事故で急落した銘柄はボラティティが高まることが多く、やり方次第でスイングやデイトレードに適している思う。
「事件は売り、事故は買い」など急落時の相場格言は多数あるが、オーバーナイトを行う場合はボラティリティの高さを活かし、デイトレードでフォローしながら玉を調整し、単価を下げて翌日に持ち越す手法は有用だ。
その中で今日は急落した銘柄のうち、週末の持越しリスクを逆手に取ったアイデアを取り上げる。
銘柄はメッセージ(2400)。
子会社の積和サポートシステムが運営する施設ファミーユで入居者の3人が転落して死亡する事故の発生を期に急落。
事件が報道される前は4500円前後で推移していた株価は4営業日で2500円前後まで下落した後、株価は戻り基調にあったものの、9月14日の他施設での暴行事件の報道でさらに下落し、安値は2011円。
その後、他の施設で暴行事件の発生が明るみになったことで更に処分売りが進み、リバウンドを期待した投資家の処分売りが続いた。
今回は週末のオーバーナイトリスクを取る戦略を実践した。
9月15日以降、右肩上がりの株価推移になっており、そのままホールドしていれば上昇をフルに享受できるが、新たな事件が明るみになる懸念から積極的にホールドするのは相応の覚悟がいる。
投資家は週末の持越しリスクを避けたり、悪材料が出ることを期待してショートを持ち越す投資家が存在するため、投資家のリスク回避行動を逆手に取ればリスクは大きいが得られるリターンも大きい。
週末の終値と週初の始値を比較(カッコは週末終値と翌週初始値の差)
9月18日 2200円
9月24日 2288円(+4%)
9月25日 2438円
9月28日 2500円(+2.5%)
10月 2日 2443円
10月 5日 2513円(+2.9%)
10月 9日 2620円
10月13日 2622円(+0.1%)
10月16日 2761円
10月19日 2800円(+1.4%)
10月23日 2773円
10月26日 2800円(+1.0%)
10月30日 2988円
11月 2日 2990円(+0.1%)
週末と週初の株価を検証すると7週連続でギャップアップしている。
週初に寄り付いた後買われる傾向も顕著に表れており、7週中6週が日足で陽線になっている。
これは週末にオーバーナイトを嫌った投資家が週末にネガティブ報道がなかったための買戻しや週末のネガティブ報道を期待したショートの踏みが少なからず影響しているものと考える。
【トレードの反省】
週末の持越しトレードに関しては反省すべき点はほぼない。
各週とも寄付きで決済せずにザラバで決済したため、収益をさらに上積みできた。
リスク面のコントロールも株価の水準が上昇するにつれ、持ち越す株数を減らし、急落リスクの軽減に努めた。
(Bコミ)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。