事件は売り、事故は買いなどの市場の予想できる反応の仕方。
もうひとつはマーケットのポジションを読んだ週末持ち越し。
為替市場でも、かつては有事のドル買いといわれ、戦争などではドルが買われた。これはドルが基軸通貨で戦略物資の調達に必要な通貨であったときの名残。
しかしここ20年ぐらい(第1次湾岸戦争後ぐらいから)は、有事あるいはマーケットにとってネガティブな状況では、スイスフランと円が買われるパターンが多い。
通常このような時は戦争がらみだと地政学的リスク、マーケットがらみだとリスクオフなどと表現される。
リスクオフになると株安、債券高(信用力の高い国債が買われ、国債価格の上昇、国債利回りの低下、信用力の低い国際派売られるパターンも)、スイスフラン高、円高となる。
ここで、なぜ経済が弱かったり、株価の冴えなかった円が買われたか?
円やスイスフランは相対的に金利が低く調達通貨となっている。
金利の低いスイスフラン・円を調達して、より金利の高い通貨、国債、株式、不動産などに投資するのがリスクオンの投資行動。
そこでマーケットによくない状況が起こり、よりボラティリティの高い株などから下落すると、今までのポジションを解消して、調達していたスイスフラン・ 円を返済するために、株売り、スイスフラン買い、円買いが起こるというのが最近のマーケットのリスクオン、リスクオフというパターンになっている。
(YEN蔵)
*ブログ「YEN蔵のFX投資術」http://blog.livedoor.jp/slalom2007/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
コメント
コメントを書く