1.再生医療のメディビックG(2369)

 筆頭株主の売り物が続くメディビックグループ(2369)の株価は310円前後での推移が続いています。500万株所有していた筆頭株主が市場の内外で 売却しているためなかなか上にいかない展開ですが過去の値動きを見ていますとその月の前月の安値から20から30%程度の上昇は毎月続いていますので7月 も350円から380円程度までの値動きが期待されます。
 6月の安値297円から30%上がれば386円。一般的には350円から360円程度がターゲットとなるかと見られます。
 筆頭株主の持ち株比率は既に5%以下になっており、公表されなくなりましたが、恐らくかなりの株数が市場の内外で売却されていると見られます。

 問題は新たな投資家のスタンスです。
 短期の売買ではなく中長期スタンスで投資家が買っていないと、またすぐに短期の売りが出てきて頭が重くなる可能性がありますが、比較的身軽なビジネスを 展開する同社には再生医療事業、遺伝子検査事業、ビッグデータ事業など他の創薬ベンチャーにはない魅力的な事業があり、今後の高い成長が期待されます。


2.KG情報(2408)

 億の近道には何回も登場しているのでまたかと言われそうですが、相変わらず株価が上がってこないので、取り上げさせて頂きます。
 なぜ上がらないのかと言うと説明会などのIRをしていないので見ている投資家が少ないためだと推察されます。

 持っている投資家も余り動きのない銘柄には関心を持っていないということもあります。480円から500円の間での株価推移では動くに動きようがないのでしばらく静観するしかない状態です。

 とは言え、久々に動きが出るのではとの観測が出てきました。7月11日に予定している中間決算発表がその動くきっかけとなるとの見方です。

 その決算ですが、先行投資に前期2億円、今期3億円を使うという前提でも期初の慎重過ぎる堅い見通しに対して中間期では十分にクリアできたと推察されます。以下は私の個人的な推察ですが参考までに披露しておきます。外れた場合はご容赦下さい。

【KG情報四半期業績推移】

2013.12期

    売上高  営業利益 経常利益 当期利益 EPS 配当金 配当性向
1Q  1083 106  120   70  9.7
2Q  1215 221  237  144 19.4
1+2 2298 327  357  214 29.1 7.2 24.7
3Q  1161 149  165   99 13.7
累計  3459 476  522  313 42.5
4Q  1232 283  299  180 24.5
3+4 2393 432  464  279 38.2 9.6  25.1
累計  4691 759  821  493 67.0 16.8 25.1

2014.12 期

    売上高  営業利益 経常利益 当期利益 EPS 配当金 配当性向
1Q  1054  79   88   50  6.8
2QE 1321 109  105   64  8.7
1+2E2375 188  193  114 15.5 3.9  25.2

修正予想
2QE 1300 190  207  124 16.9
1+2E2354 269  295  174 23.7 6.0  25.3

会社予想
3+4E2689 321  337  202 27.5 6.9  25.1
1-4E5064 509  530  316 42.9 10.8 25.2

修正予想
3QE 1220 150  160   90 12.3
累計 E3554 419  455  264 36.0

4QE 1360 250  270  160 21.9
3+4E2580 400  430  250 34.2 8.6  25.1
累計  5034 669  725  424 57.9 14.6 25.2

売上高、営業利益、経常利益、当期利益は単位:百万円、
EPS、配当金は単位:円、
配当性向は単位%。


ポイント
1.2Qと4Qが業績の盛り上がる時期
2.昨年は7月11日に中間期と通期の上方修正を行った
3.今年も2Qは良かったと推察
4.配当金は配当性向25%で想定
5.EPS が上方修正されると配当金が増加
6.昨年予定していた先行費用5億円のうち昨年は2億円、今年は3億円分がマイナスとなる四半期ベースで約3000万円の前期比経費増を想定
7.3Qと4Qはまだ未知数ながら景気の動向や求人情報へのニーズ向上を想定、消費税増税は影響薄い
8.1000%WEDDING の寄与は見込んでいない
9.来期も明るいとのコメントあり
10.先行投資が開花する可能性

2015.12期(期初想定) 2016.12期(中期計画)

売上高  5400百万円    6000百万円
営業利益  750百万円     980百万円
経常利益  800百万円    1030百万円
当期利益  460百万円     600百万円
EPS    62.8円      81.9円
配当金    15.7円      20.5円(配当利回り4%)

 来期からさ来期にかけての見通しはポジティブな私の見方ですがそろそろ積極的な中計を出す可能性があります。これで株価が2015年に向け1000円コースが期待されます。東証1部目指してIRにも注力することができます。


3.アビスト(6087・JQ)

 昨年12月に公募価格と同じ3450円という上場初値をつけたのち3570円という高値をつけましたが、その後5月の安値1834円まで株価が下落してしまいました。その後、やっと本日2415円まで戻ってきました。

 発行済み株式数が190万株しかないのに出来高は毎日1万株以上あるという銘柄です。本日は6月10日の戻り高値2399円を抜けてきましたので、明日からが上値を追うのかどうか注目されます。


4.前沢工業(6489)

 時価は308円で5月21日の安値282円に対して9.2%上がった水準ですが1月20日の年初来高値368円からは60円下回る水準です。
 13週線も26週線も下向きのまま長期下落トレンドの中にありますが株価の位置は13週線を少し上回ってきたところで、ここから切り返しに入る可能性があります。
 上下水道機械専業の大手企業です。7月14日に5月期決算の発表を予定しています。
 前期は第3四半期までが4億94百万円の経常赤字でしたが、通期では第4四半期に盛り返して10億9百万円の黒字となりました。つまり第4四半期に15 億円余りの黒字を計上したことになります。今期は第3四半期までは6億92百万円の赤字となっており、通期を6億50百万円と見込んでいます。
 つまり第4四半期は13億42百万円の黒字を見込んでいることになります。昨年並みの経常利益を出せるのであれば通期の業績は8億円程度の着地で終わったと見ることができます。
 問題は今期の業績計画です。上下水道は公共投資関連の度合い高い。国土強靭化関連でもある。材料は省エネ型水処理技術、バイオマス化施設の拡大など。
 時価総額は66億円で自社株を除くと約56億円。
 PER11.76倍、PBR0.41倍、配当利回り1.95倍。

 やはり地味なのか・・。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)