先日は少しだけ厚労省(巨大腐敗省)のことに触れました。
余談ですが、ここ数年増えていて気になるのが明るい看板を掲げた整骨院でしょうか。話しをまとめると、肩こりや軽い腰痛程度の場合には通常であればマッ サージを施してくれる肩モミ屋さんや鍼灸院、エステ店などに行く訳ですが、「肩が凝っているので」と言って訪れた客(患者?)に対し、チェーン展開してい る整骨院の中には保険適用を受ける為に症状を色々とカルテに書き込んだうえで施術をする施設が増えています。保険が適用されれば患者側としても安く済みま すし。
私の場合にはカルテへの署名後に、広間に5~6床並んだベッドの一つにうつ伏せになり電磁式のマッサージ器具を腰に充てられ15分程してから、廻ってき た先生?が10分弱ほど(ちょっと痛い)マッサージをして終わりました。受付から全て通して正味30分ちょっとで済み、支払いは1,500円でした。保険 適用で3割負担ですから元は5,000円と言うことです。高齢者の場合には1割負担ですから500円ですね。他にも患者さん?が3名ほどベッドに寝て、順 番に同様の施術をしてもらっていましたが、その院では先生一人が受付から施術までやっていることに驚きました。常連さんも居るらしく、施術後に(元気そう に、颯爽と)一緒に帰っていかれる方々も。
帰り際に「1日おきくらいに来てください」と言われたものの、「肩が凝って」と尋ねた私としては別に病気では無いですし、2度目は混んでいた為か、それ こそ15分ほどのマッサージ器の後に5分ほど肩の周りを指圧されただけで済みましたから、心情的にも「なんだかなぁ~?」と感じ、2回で通院を止めてしま いました。病気でも無いのに保険を使うのが申し訳なく感じたからです。
知り合いの鍼灸院の先生に聞いたところ、「病気とは言えないと思うが、国家資格だから保険が適用されてしまう。随分以前からこの手の保険請求が多くて問題視されているが是正されない。お蔭でこちらの患者が減って困っている」と仰っていました。
失礼を承知で書きますが、時間を持て余したご老人が500円でマッサージを受けられるなら手軽に行く方も多いと想像できます。これも医療費の無駄使いの 一つではないでしょうか。いわんやこの期に於いても膨らみ続ける医薬品費や医療関係者の接待の増加など、日本国を蝕む病魔は衰えず再拡大さえしているよう です。
先週この原稿を書き始めたのですが、不思議なことに今週の週刊ダイヤモンドに医療業界の呆れた実態が特集記事になっていました。以前にもメルマガに書い たテーマが直ぐに特集になったことがありましたが・・・恐らく誰しも同じような問題意識があるのだろうなぁ~と感じた次第です。
こんなことを繰り返している間に日本は世界から取り残され「失われた20年」になったのでしょう。金利も上がらなければ株価も上がらない。これが日本の実体であり将来にも期待できないからこうなっていると言うなら、次は
「失われた30年」となり、いよいよ人材や資金の海外逃避が本格化する懸念が出て来ます。東京オリンピック開催の2020年がちょうど1990年バブルピークから30年目になりますから、ここら辺りまでが日本の将来を決めるための施策を打てるリミットと言えます。
あと6年しかありません。が・・・、その数年前には大凡の部分は見え始めますから、実際にはこれからの数年間が「運命の分かれ道」ということなのか。
先週末辺りまででユーロがピークアウトした印象があります。2010年以降の混乱から2012年7月(円/ユーロで94円)をボトムとして昨年末までに 対円で50円も上昇し、南欧諸国の金利も低下しました。ギリシャ国債も2012年初頭には40%にもなっていたものが今や6%台ですし、南欧諸国も3%程 度まで低下していますから隔世の感があります。経済実態や財政状況をみる限りではそれほど楽観的になれる数字ではないのですが、金融市場は時として行き過 ぎることがあるから・・・と感じています。
ただ、デフレ下のユーロ高であるとしたら、まだ暫くはユーロ下落とはならないのでしょうが個人的にはユーロに対して懐疑的です。
10年後の先進国の経済状態には米国を除いてそれほど期待していませんし、思った以上に新興国のキャッチアップが見られるのではないでしょうか。世界の投資は依然として新興国に向かっていますし、これはまだまだ続くでしょうから。
知り合いのエリートビジネスマン氏が下記のように言っていました。
引用~
『日本は、あまりにも「舵取りが下手でも、何もかも上手くいっていた時代」が長く続きすぎました。もちろん、それこそ水のような値段で石油その他の天然資源が手に入っていたからですが。まるで株高局面での証券会社の経営のような感じで。
だから政治家にしろ官僚にしろ、財界人にしろ、国家運営の前提が根底から変わってしまったら手も足も出なくなりました。また、新しい時代に対応できる人材を、政界なり官界なり経済界なりに送り出す術も、失ったきりになっています。』
『かつて田中角栄は、日本中に立派な国道を敷くため、自動車重量税を考案しました。そういう独創的なアイデアは出てこなくなっているし、たとえアイデアがあっても、実現できるだけの体力そのものが失われている。』
『あと、誰かを助けるためには誰かを犠牲にしなければならないという理屈がわかっていないか、肝がすわってなくて、出血をともなう措置が取れないのでしょ う。「成長戦略」というのはスクラップ&ビルドで、どのビジネスを切り捨てて、どのビジネスに国家的後援を与えるかであるべきなのに、いつもいつも、焦点 ボケした総花的な計画ばかりが出てくる。』
何時までも小さな井の中で利権争いを続けたり、票格差是正に反対している場合ではありません。一刻も早く日本を正常に機能する国家に戻さねばいけません。
ここ数カ月間はその大事な施策が出てくるのを市場が待っている時期でした。余り期待は出来ないものの6月には(それなりの)第3の矢が出てくるのでしょ うし、日銀も少なくとも資産買い取り枠を広げる程度の施策は打ち出さねばいけないムードになってきたと感じます。そうなるとまずはメガバンク、不動産、そ の他主力銘柄の中で利回りの高い銘柄などが物色されるのか?などと考えている次第です。銀行は儲けすぎ批判を避ける為、(毎度のことですが)控えめな決算 予想を出しましたが。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
余談ですが、ここ数年増えていて気になるのが明るい看板を掲げた整骨院でしょうか。話しをまとめると、肩こりや軽い腰痛程度の場合には通常であればマッ サージを施してくれる肩モミ屋さんや鍼灸院、エステ店などに行く訳ですが、「肩が凝っているので」と言って訪れた客(患者?)に対し、チェーン展開してい る整骨院の中には保険適用を受ける為に症状を色々とカルテに書き込んだうえで施術をする施設が増えています。保険が適用されれば患者側としても安く済みま すし。
私の場合にはカルテへの署名後に、広間に5~6床並んだベッドの一つにうつ伏せになり電磁式のマッサージ器具を腰に充てられ15分程してから、廻ってき た先生?が10分弱ほど(ちょっと痛い)マッサージをして終わりました。受付から全て通して正味30分ちょっとで済み、支払いは1,500円でした。保険 適用で3割負担ですから元は5,000円と言うことです。高齢者の場合には1割負担ですから500円ですね。他にも患者さん?が3名ほどベッドに寝て、順 番に同様の施術をしてもらっていましたが、その院では先生一人が受付から施術までやっていることに驚きました。常連さんも居るらしく、施術後に(元気そう に、颯爽と)一緒に帰っていかれる方々も。
帰り際に「1日おきくらいに来てください」と言われたものの、「肩が凝って」と尋ねた私としては別に病気では無いですし、2度目は混んでいた為か、それ こそ15分ほどのマッサージ器の後に5分ほど肩の周りを指圧されただけで済みましたから、心情的にも「なんだかなぁ~?」と感じ、2回で通院を止めてしま いました。病気でも無いのに保険を使うのが申し訳なく感じたからです。
知り合いの鍼灸院の先生に聞いたところ、「病気とは言えないと思うが、国家資格だから保険が適用されてしまう。随分以前からこの手の保険請求が多くて問題視されているが是正されない。お蔭でこちらの患者が減って困っている」と仰っていました。
失礼を承知で書きますが、時間を持て余したご老人が500円でマッサージを受けられるなら手軽に行く方も多いと想像できます。これも医療費の無駄使いの 一つではないでしょうか。いわんやこの期に於いても膨らみ続ける医薬品費や医療関係者の接待の増加など、日本国を蝕む病魔は衰えず再拡大さえしているよう です。
先週この原稿を書き始めたのですが、不思議なことに今週の週刊ダイヤモンドに医療業界の呆れた実態が特集記事になっていました。以前にもメルマガに書い たテーマが直ぐに特集になったことがありましたが・・・恐らく誰しも同じような問題意識があるのだろうなぁ~と感じた次第です。
こんなことを繰り返している間に日本は世界から取り残され「失われた20年」になったのでしょう。金利も上がらなければ株価も上がらない。これが日本の実体であり将来にも期待できないからこうなっていると言うなら、次は
「失われた30年」となり、いよいよ人材や資金の海外逃避が本格化する懸念が出て来ます。東京オリンピック開催の2020年がちょうど1990年バブルピークから30年目になりますから、ここら辺りまでが日本の将来を決めるための施策を打てるリミットと言えます。
あと6年しかありません。が・・・、その数年前には大凡の部分は見え始めますから、実際にはこれからの数年間が「運命の分かれ道」ということなのか。
先週末辺りまででユーロがピークアウトした印象があります。2010年以降の混乱から2012年7月(円/ユーロで94円)をボトムとして昨年末までに 対円で50円も上昇し、南欧諸国の金利も低下しました。ギリシャ国債も2012年初頭には40%にもなっていたものが今や6%台ですし、南欧諸国も3%程 度まで低下していますから隔世の感があります。経済実態や財政状況をみる限りではそれほど楽観的になれる数字ではないのですが、金融市場は時として行き過 ぎることがあるから・・・と感じています。
ただ、デフレ下のユーロ高であるとしたら、まだ暫くはユーロ下落とはならないのでしょうが個人的にはユーロに対して懐疑的です。
10年後の先進国の経済状態には米国を除いてそれほど期待していませんし、思った以上に新興国のキャッチアップが見られるのではないでしょうか。世界の投資は依然として新興国に向かっていますし、これはまだまだ続くでしょうから。
知り合いのエリートビジネスマン氏が下記のように言っていました。
引用~
『日本は、あまりにも「舵取りが下手でも、何もかも上手くいっていた時代」が長く続きすぎました。もちろん、それこそ水のような値段で石油その他の天然資源が手に入っていたからですが。まるで株高局面での証券会社の経営のような感じで。
だから政治家にしろ官僚にしろ、財界人にしろ、国家運営の前提が根底から変わってしまったら手も足も出なくなりました。また、新しい時代に対応できる人材を、政界なり官界なり経済界なりに送り出す術も、失ったきりになっています。』
『かつて田中角栄は、日本中に立派な国道を敷くため、自動車重量税を考案しました。そういう独創的なアイデアは出てこなくなっているし、たとえアイデアがあっても、実現できるだけの体力そのものが失われている。』
『あと、誰かを助けるためには誰かを犠牲にしなければならないという理屈がわかっていないか、肝がすわってなくて、出血をともなう措置が取れないのでしょ う。「成長戦略」というのはスクラップ&ビルドで、どのビジネスを切り捨てて、どのビジネスに国家的後援を与えるかであるべきなのに、いつもいつも、焦点 ボケした総花的な計画ばかりが出てくる。』
何時までも小さな井の中で利権争いを続けたり、票格差是正に反対している場合ではありません。一刻も早く日本を正常に機能する国家に戻さねばいけません。
ここ数カ月間はその大事な施策が出てくるのを市場が待っている時期でした。余り期待は出来ないものの6月には(それなりの)第3の矢が出てくるのでしょ うし、日銀も少なくとも資産買い取り枠を広げる程度の施策は打ち出さねばいけないムードになってきたと感じます。そうなるとまずはメガバンク、不動産、そ の他主力銘柄の中で利回りの高い銘柄などが物色されるのか?などと考えている次第です。銀行は儲けすぎ批判を避ける為、(毎度のことですが)控えめな決算 予想を出しましたが。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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