先週の日本株市場では不思議と期末に向けた売り?が増えていましたので、少々不安はあったものの「タイミングが大事」として、ここは銀行や商社、不動産銘柄などへの投資タイミングではないかと考えた次第ですが、幾らかでも上がって良かったです(^^)。

 いくら日本の将来が不安だとは言え、大幅黒字となってきた国内メガバンクのPBRが1倍を切っているのが不思議です。保有する日本国債によって数年後に 巨大損失が発生するとでも言いたいのでしょうか?ニュースは少ないものの地方銀行の再編議論も盛り上がってきています。銀行業界の将来のためには必要な議 論と思われます。

 ところで、先日は仕事仲間と政治談議になりましたが、まずは・・・、

「民主党があそこまで酷いとは思わなかった」

「特に鳩山は酷過ぎた。無能過ぎた」

「その中でも野田は最も真面だったと言える」

「自民党復権により昔の既得権が浮上してくるし、そう簡単には構造改革は進まない」

「渡辺は自民党古参議員に嫌われているらしく、今回はハメられたようだ」

「昔の政治に戻ったとしても、経済回復には民主党より遥かに良いはず」

「アベノミクス第3の矢はなかなか出ないだろうから、また日銀が動くしかない」

「つまり今後2年くらいはバブル状態が続くのだろうけど、不動産はそろそろ高値圏に入ってくるかもしれない」

「都心では4%を切る物件が出てきたし、物件自体が不足しているため、ファンドが地方へも積極的に出て行っている。ここから上を買い上がるのはちょっと怖い」

「不動産は気を付けねばいけないけど、株はまだ買えるね」

・・・と、こんな話題ばかりでしたから、取りあえずは売り込まれた金融株を拾っておくくらいが比較的安心なのではないかと考えた次第です。

 さてさて、この先日本はどうなることやら・・・(溜息)。ただでさえ人手不足だと言うのに公共工事の前倒し発注と言うのですから業者側の言い値で公共工 事の価格が決まり、「地元工事業者は大儲け+土建議員が喜ぶ」構図がはっきりしてきました。本来なら何百キロもの巨大堤防なんぞ作るより高台移転やコンパ クトシティー化などに金を廻すべきだし、首都圏の防災や少子化対策などの中長期展望に基づく予算を大きく増やさねばいけない時であるのに、またぞろ無駄遣 いが始まっています。社会保障費見直しの件はどこへ行ってしまったのか?腫物を触るかのような小手先の話ししか伝わってきません。

 第1の矢、第2の矢の第二弾(追加?それとも1.5及び2.5の矢?)は予想可能ですが、第3の矢がしっかりと放たれない限り数年後以降の国内投資には 展望が見えません。我々に出来ることは、少なくとも今後2年程度のバブルに上手く乗る方法を模索することくらいでしょうか。政権交代をして「黒田バズー カ」は出たものの、公共投資増額以外に注目すべき変化が無いままに既に1年が過ぎました。

 株式市場では代表的なIT関連企業であるヤフーを始めとして随分と売り込まれた銘柄が増えましたし、新年度の業績分析に重点が移れば物色対象も代わるの でしょう。海外株式や債券の中にも魅力的なものが散見されるようになりました。中長期的な円安を前提とするなら、円ドル為替が100円辺りをウロウロして いるうちに、少しずつでも海外資産への分散投資をしておくべきと考えています。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)