有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=優待株銘柄を利用した運用パフォーマンスの向上と自分の投資癖を修正する手段を持つことの重要性=
(有料メルマガ第66回・2010/3/30配信号)
生活を豊かにするためにインカム・ゲインを着実に確保していくことは大事なことだと考えています。
【中略】
私の場合は優待銘柄については、基本的に優待単位が一番利回りが良いので、優待単位投資を原則とする。家族名義で優待単位で持てる優待単位3口までの投 資にとどめる。複数単位投資するのは高配当銘柄や自分が中期的に必ずやって来ると考えている環境関連のテーマ株などにする。このような自分に課したルール や今年度の投資戦術を、今回も忠実に守りました。
その結果、高配当銘柄や高配当優待銘柄は好調に株価が上昇し、3月29日からの権利落ち後の株価動向にもよりますが、去年のように配当+優待+キャピタル・ゲインという美味しい利益の獲得が出来るかもしれません。
今年の自分の投資に対する反省としては、以下のようなことを考えました。去年は高配当銘柄や高配当優待銘柄が今年と同じように3月末に向けて上昇し、更 に権利落ち後にも堅調な株価推移をみせていた。だからこそ、今年も優待銘柄を多く所有していた。高配当銘柄や高配当優待銘柄は株価が上昇すると信じて投資 して、結果充分な成果を得ることが出来た。しかし優待単位しか買わない、優待株は最大でも3単位までしか買わないという自分のルールをかたくなに守ったた めに資産の増加ペースを弱めてしまった。
【中略】
高配当優待銘柄が上昇すると信じていたならば、優待単位に固執しないで、優待単位以上に株数を持って、優待権利落ち前の値上がりしたときに、優待単位以 上の分を利食いして、自分が今後大きく株価が上昇すると信じている大型株にシフトする。そのような投資戦術を描ければ良かったと反省しています。
皆さんは、自分の投資のルールを着実に守っておられるでしょうか。
そして節目ごとに自分の投資ルールや、投資戦術を冷静に見直しておられるでしょうか。
また自分が失敗だと思っていたことを悔やんだり引きずったりして、今後の投資行動、投資判断を狂わせてしまうようなことはしておられないでしょうか。
儲けそこなった、損をした。このようなことでカッとして冷静さを欠くと、その後にもっと大きな痛手を受けてしまうことがあります。過去の経験は、次の機会(=将来)の良い糧にするのがベストだと考えています。
また、皆さんは自分の投資の傾向を把握しておられるでしょうか。孫子の兵法に言う「己を知る」をきちんと行っておられるでしょうか。
私の場合は食べ物をもらえる優待を好む傾向が非常に強いです。だから選べる食べ物優待ギフトがある銘柄は、殆ど利食いをすることが出来ないという欠点を 持っています。株価が過熱気味で、どうもそろそろ反落してしまう可能性が高い。そう考えても、実際に、その銘柄を利食いする決断が自分では殆どできませ ん。
では、そのような自分の欠点を修正するにはどうしたらよいか。私の場合は株式相場にまったくといって興味のない妻に相談することにしています。
『いま売るとキャピタル・ゲインが5万円くらいもらえるけれど、選べる優待ギフト3000円分と配当2000円が貰えなくなる。どうしようか。』
妻の答えは毎回決まっています。『キャピタル・ゲイン5万円のほうが良いから、すぐ売るべきだ』
こんな儀式を経て、売却を決断して実行します。金券優待とか高配当銘柄については、ちゃんと自分で利食いを決断できるのに、なぜか食べ物優待ギフトなど がついている優待株は利食いの決断が出来ないので、こんなことをやっています。実に変な傾向だとは思いますが、自分では修正できないので、妻をサーキット ブレーカーに使うという手段を自分で作りました。
まだ株価が反落する可能性が低いと思っているときは、妻には相談しません。自分でもうかなり危ないと迷ったときだけ、相談するようにしています。そこま で分かっているのに、なぜ自分だけで決断できないのか。食い意地が張っているといえば、そのことに尽きますが、自分だけで売ろうとするとタイミングを失す ることが多かったので、こんなルール、儀式を作りました。
株式投資を長くやっていると、自分の株式投資に対する変な傾向が見えてきます。自分癖を良く見据えて、悪い癖ならば修正する方法を考えることが大事だと思います。
【中略】
ただロス・カットルールを撤廃したら、大きな株価下落が襲ってきたときに株式市場から強制退場させられる危険もあるので、ロス・カットルールを止めるべきだというつもりはありません。
ただ自分の買値に拘って、買値から2%とか5%とかいうような、あまりにも厳しいロス・カットの条件を緩和してみる。現状の投資環境では株価のブレ幅が大きいので、ロス・カットを自分の買値の15%程度下においてみる。
少しロス・カット条件を緩くしただけで、パフォーマンスはマイナスからプラスに激変すると思いました。過去のロス・カット状況とその後の株価の推移を検証さえしていれば、簡単に気がつくことです。
新しい投資銘柄を探すよりも、自分の過去の売買記録を検証するだけで、自分の欠点が見えてきて、対処方法が見つかる可能性は高いと思います。皆さんにも、自分の過去の売買をしっかり検証することをお勧めします。
自分の過去の投資を振り返り、問題点を見つけたら、冷静にその修正手段を作ることが、資産形成の上では大事なことだと考えます。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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その結果、高配当銘柄や高配当優待銘柄は好調に株価が上昇し、3月29日からの権利落ち後の株価動向にもよりますが、去年のように配当+優待+キャピタル・ゲインという美味しい利益の獲得が出来るかもしれません。
今年の自分の投資に対する反省としては、以下のようなことを考えました。去年は高配当銘柄や高配当優待銘柄が今年と同じように3月末に向けて上昇し、更 に権利落ち後にも堅調な株価推移をみせていた。だからこそ、今年も優待銘柄を多く所有していた。高配当銘柄や高配当優待銘柄は株価が上昇すると信じて投資 して、結果充分な成果を得ることが出来た。しかし優待単位しか買わない、優待株は最大でも3単位までしか買わないという自分のルールをかたくなに守ったた めに資産の増加ペースを弱めてしまった。
【中略】
高配当優待銘柄が上昇すると信じていたならば、優待単位に固執しないで、優待単位以上に株数を持って、優待権利落ち前の値上がりしたときに、優待単位以 上の分を利食いして、自分が今後大きく株価が上昇すると信じている大型株にシフトする。そのような投資戦術を描ければ良かったと反省しています。
皆さんは、自分の投資のルールを着実に守っておられるでしょうか。
そして節目ごとに自分の投資ルールや、投資戦術を冷静に見直しておられるでしょうか。
また自分が失敗だと思っていたことを悔やんだり引きずったりして、今後の投資行動、投資判断を狂わせてしまうようなことはしておられないでしょうか。
儲けそこなった、損をした。このようなことでカッとして冷静さを欠くと、その後にもっと大きな痛手を受けてしまうことがあります。過去の経験は、次の機会(=将来)の良い糧にするのがベストだと考えています。
また、皆さんは自分の投資の傾向を把握しておられるでしょうか。孫子の兵法に言う「己を知る」をきちんと行っておられるでしょうか。
私の場合は食べ物をもらえる優待を好む傾向が非常に強いです。だから選べる食べ物優待ギフトがある銘柄は、殆ど利食いをすることが出来ないという欠点を 持っています。株価が過熱気味で、どうもそろそろ反落してしまう可能性が高い。そう考えても、実際に、その銘柄を利食いする決断が自分では殆どできませ ん。
では、そのような自分の欠点を修正するにはどうしたらよいか。私の場合は株式相場にまったくといって興味のない妻に相談することにしています。
『いま売るとキャピタル・ゲインが5万円くらいもらえるけれど、選べる優待ギフト3000円分と配当2000円が貰えなくなる。どうしようか。』
妻の答えは毎回決まっています。『キャピタル・ゲイン5万円のほうが良いから、すぐ売るべきだ』
こんな儀式を経て、売却を決断して実行します。金券優待とか高配当銘柄については、ちゃんと自分で利食いを決断できるのに、なぜか食べ物優待ギフトなど がついている優待株は利食いの決断が出来ないので、こんなことをやっています。実に変な傾向だとは思いますが、自分では修正できないので、妻をサーキット ブレーカーに使うという手段を自分で作りました。
まだ株価が反落する可能性が低いと思っているときは、妻には相談しません。自分でもうかなり危ないと迷ったときだけ、相談するようにしています。そこま で分かっているのに、なぜ自分だけで決断できないのか。食い意地が張っているといえば、そのことに尽きますが、自分だけで売ろうとするとタイミングを失す ることが多かったので、こんなルール、儀式を作りました。
株式投資を長くやっていると、自分の株式投資に対する変な傾向が見えてきます。自分癖を良く見据えて、悪い癖ならば修正する方法を考えることが大事だと思います。
【中略】
ただロス・カットルールを撤廃したら、大きな株価下落が襲ってきたときに株式市場から強制退場させられる危険もあるので、ロス・カットルールを止めるべきだというつもりはありません。
ただ自分の買値に拘って、買値から2%とか5%とかいうような、あまりにも厳しいロス・カットの条件を緩和してみる。現状の投資環境では株価のブレ幅が大きいので、ロス・カットを自分の買値の15%程度下においてみる。
少しロス・カット条件を緩くしただけで、パフォーマンスはマイナスからプラスに激変すると思いました。過去のロス・カット状況とその後の株価の推移を検証さえしていれば、簡単に気がつくことです。
新しい投資銘柄を探すよりも、自分の過去の売買記録を検証するだけで、自分の欠点が見えてきて、対処方法が見つかる可能性は高いと思います。皆さんにも、自分の過去の売買をしっかり検証することをお勧めします。
自分の過去の投資を振り返り、問題点を見つけたら、冷静にその修正手段を作ることが、資産形成の上では大事なことだと考えます。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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また、コラムでは、「今年の3月末の状況を見る限りでは低PER銘柄が有利だと感じる」と題し、3月の配当優待権利落ち分を埋めて株価が上向いた銘柄の チェックや、悪い投資環境の時に心得ておく投資行動に言及しています。また、3月と9月両方に優待がある銘柄を5銘柄ほど挙げて解説しています。
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