昨年末の日経平均16300円台をピークに調整局面を続けてきた株式相場も3か月も経過すると、そろそろ再びリスクに挑戦しようとする投資家も出てきそうなタイミングとなってきました。
 消費税増税後のマクロ経済停滞を織り込んできた格好の株式市場ですが、3月決算銘柄の配当落ち日の安値14227円から14696円まで一気に戻ってき たことで底堅い動きに変わってきました。桜の花咲く季節の到来の中で株高の予兆が感じられる3月末となっていますので多少の下振れを覚悟しながら銘柄物色 に努めようとお考えの投資家も増えているものと思います。

 指数連動型の主力株ではソニー(6758)や一時1900円台に乗せるなど調整局面から抜け出そうとする銘柄が見出されるようになっています。また、 5500円割れで目先のボトムをつけたトヨタ(7203)が5日間の続伸。多くの主力銘柄が強含みの展開になりつつあります。

 桜の花が咲き誇る季節となり、投資家心理も上向いてくれそうな気配が漂いつつある昨今ですが、日経平均は14200円から14700円どころでの変動を 継続しており、基本的には依然として調整局面の中です。個別銘柄では配当落ちが終わり、これからは企業決算の発表に関心が移っていきます。

 株価の上昇にとって必要なのは企業業績の向上です。日本の基幹産業の多くは輸出型でグローバル展開をしているため、為替の動向が注目されます。為替が小 康状態にあってはなかなか株式相場も一気に上向かない状況が見られます。消費税増税後の先行き不安がある中ではありますが、その際の景気対策への期待があ りますので、その恩恵を受ける企業には関心が集まると期待されます。

 3か月という調整期間を経て、そろそろ次の上昇局面がやってくるという期待感の中で明日からの4月相場に突入します。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)