全体相場を動かす要因は景気動向。消費や設備投資の循環をとらえて今後の景気動向を占うエコノミストの中で強気論を唱えている三菱UFJモルガンスタン レー証券の嶋中雄二氏は短期・中期・長期・超長期の4つの景気循環がすべて重なるゴールデンサイクルが、46年振りに2013年からスタートし、2年間経 過する今年に一旦終焉したとしても、新たにシルバーサイクル(中期・長期・超長期の循環が重なっている現象)がスタートするというのです。

 詳細は同証券の月例報告書をご覧頂きたいと思いますが、結論から言って2011年から2017年までは明治時代以降5回目となるこのシルバーサイクルが続き景気を押し上げていくという考え方です。

 更に、同氏は明治時代以降3回目のブロンズサイクル(短期循環と中期循環が下降局面に入っても長期循環と超長期循環という2つの景気循環が重なっている 現象)が2023年までは続くため今後も日本経済の上向きトレンドは続くという心強い意見なのです。株式相場は半年先の景気を織り込みながら進展していき ますので現状の調整は消費税増税後の景気の停滞を既に織り込んでいる可能性があります。株式相場は調整完了が確認できれば一気に上向いてきます。

 昨年末の高値からの調整が終焉し上向くためには、多くの投資家の自信が復活する必要がありますが、こうした景気循環の視点で今後の景気動向を見ていきますと、ここで決して弱気に傾く必要はないと判断されます。

(炎)

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