なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
(有料メルマガ第55回・2010/1/12配信号)
【前略】
過去のコラムでも書いてきたように、私も自分の投資において重点的に資金を配分する業種や企業を変更しています。
【中略】
私の場合は投資環境が悪いと考えたときは、投資銘柄の分散が拡大する傾向を示します。2009年は世界的にトップシェアを取っている製品などを持ってい る高技術株を分散の対象にして、更に高配当または高配当優待利回りの高い銘柄を分散の対象にしました。高配当優待利回り株は1単位を持つときに、一番利回 りが高くなるので、ドンドン分散の対象が増えました。
【中略】
ただ、長期で投資すると決めて、10年間近く投資したままにしていた投資信託の運用方針に疑問を持ったので解約して、その資金については、これはと思う一つの企業に集中投資をすることに決めたことは、過去のコラムで書いてきた通りです。
【中略】
賃貸不動産投資でも、投資した不動産の価格は当然のように変動しています。例えば、投資しているワンルームマンションの別の部屋が売りに出れば、自分の 部屋の価格も概算できます。しかし、そのようなマンションの価格をいちいち気にしていたら、賃貸不動産投資など出来なくなってしまいます。賃貸不動産投資 で意識しているのは、賃料動向と空室率などについてです。不動産価格はまったく気にしません。事業として投資した企業の株価についても、賃貸不動産投資と 同じ目線で考えています。
しかし、株式投資としてポートフォリオを管理している部分(←投資環境によりポートフォリオの資金配分を換えている部分)については、株価の変動も意識するようにしています。
【中略】
私も20年以上株式投資を経験し、ブラックマンデーや多くのバブル崩壊とバブルの発生を体験してきました。株式投資を始める前にも、過去に景気刺激のために市場に過剰供給された資金が作り出したバブルについて学びもしました。
【中略】
そこで、過去のバブルを投資家の立場から検証するような資料が無いかと考えていたときに、ジョージ・ソロス氏のもとで活躍し、現在、上場資産運用会社スパークスを率いる阿部修平氏が、タイミングよく参考になる本を出版してくれました。
日本経済新聞出版刊の「市場は間違える、だからチャンスがある」です。この本を読んで、環境バブルがくるのではないかという自分の漠然とした考えに、理論的な根拠を与えてもらった思いを受けました。
http://goo.gl/mGbes
あとは自分の頭で考えて、どの業種、どの会社に自分の投資資金を重点的に配分していくかを決めて、実行することが必要になるだけです。
皆さんにも「市場は間違える、だからチャンスがある」を読み、過去のバブルと、その崩壊を学ばれることをお薦めしたいと思います。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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本日配信の有料メルマガでは、低PERかつ低PBRであり、優待企業で、好業績にもかかわらず市場環境から株価が低水準の優待企業を、研究銘柄として掲載しています。
また、コラムでは、「海外における投資環境の悪化と4月からの日本の消費税増税リスクを警戒した投資家のリスクオフ志向が続く我慢の時は、自分のミニ マックス・リグレット基準に忠実に従う」と題し、自身の投資資金の性質をよく理解した上で、耐える投資環境の時にどのような行動に出るのがベターなのか、 筆者自身の経験則から考察しています。また、低PERの高配当優待の研究銘柄候補を具体的に2つほど挙げています。
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