なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
(有料メルマガ第45回・2009/11/03配信号)
人生も仕事でも、その行動の責任を取る人が、決定権を持つ。逆に言えば決定権を持つ人は、その決定の結果に責任を持たなければなりません。
ところが現在の日本では、この大事なルールがなおざりにされています。
会社の仕事でも仕事の決定権は持ちたいけれど、その結果が上手くいったときは自分の手柄、失敗した時は部下の責任。こんなとんでもない人が大きな顔をして社内で闊歩している企業がけっこうあるように感じます。
学校で問題が起こったとき、例えば虐めの問題が起こったときなど、校長の謝罪記者会見のニュースを見て、「あ、この校長は、この事件をまったく自分の責 任とは考えていない。口先だけで謝罪している」悲しく、腹立たしいことですが、そんな気持ちが、ありありと校長の表情に見て取れてしまうことが時々ありま す。
もちろん家庭も同じです。子供は親を見て育ちます。親がきちんと責任と決定の関係を生活で身をもって実行していれば、子供も、その基本を身につけます。しかし親が決定と責任の関係を無視していれば、子供にもこのルールは身につきません。
社会なら、このような甘い態度でも、なんとか生き残っている人が沢山います。しかし相場の世界は、このような甘い態度で参加すると、カモネギ投資家とし て、強い投資家たちの餌食になってしまいます。餌食になるというより、自分でカモにしてください、食べてくださいとお箸までつけて、食い物にされることを 望んでいるような、おめでたいことになってしまいます。
自分で責任を取るという覚悟で投資行動を実行するからには、自分でよく調べ、考えて、決断し、自分で実行に移す。そのすべての作業を慎重に行っていくことになります。人任せで投資をするような、甘い態度では投資行動を取れなくなるでしょう。
そして大事なことは、一旦、自分で決断し、投資行動をとったならば、その投資行動の結果が自分の予定通りにいかないで、儲けるどころか、損をしてしまっ たとしても、潔く自分の責任と割り切ることで、その投資結果を冷静に分析して、良い経験に換え、将来の投資に役立てることができるようになるのです。
依頼心とともに投資の道は歩めません。強い投資家、利益を上げることのできる投資家になるためには確たる自立への意思、強い思いが必要だと考えます。
投資では苦しいときは必ずあります。そのときは人にも神にも運にも依存せず「自分は自分の力で生き抜くのだ」という気持ちでいけるところまでやってみる のです。そして自分の株式投資の状況を毎日のように分析していく。小さな努力でも継続することは大事です。そして毎日毎日自分の能力、自分の可能性を信じ て工夫を積み重ねていくことです。そのわずかな努力が「チカラ」になります。自分を信じる根拠にもなります。投資力は毎日の小さな努力の細部に宿る。最近 強くこんなことを感じます。
株式投資では信念や勇気がないとやっていけません。勇気がないと株価の動きに翻弄されて流されてしまうだけです。自分の投資判断を持っていないというのは、お話になりませんが、自分の投資判断を信じられない人は弱いです。
自分を信じましょう。株式投資で利益を上げ続ける人は、自分を信じる力が間違いなく強い人です。繰り返しになりますが自分を信じるためには、毎日の努力の積み重ねが大事だと思います。
相場商品で、絶対変えてはいけない鉄則は、いままで述べてきた3つ程度です。あとはより安全に投資リスクをコントロールするための、テクニック的なものになるでしょう。
投資技術(=戦闘技術)といってもよいかもしれません。投資技術は多彩で、いろいろなものがありますが、すべてを使いこなせる必要はないのです。自分の 投資スタイルにあった、投資ルールを策定し、そのルールに役に立つ投資技術、自分の得意な武器を実践で磨きこみ、そして活用していけばよいだけのことで す。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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