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株価の始まり方、終わり方

2013/09/02 22:35 投稿

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株価の変動を多くの投資家は見守っています。すべての事象に始めと終わりがあるように、株価も始値(寄り付き)と終値(引け)があり、間にその日の高値 と安値があります。そうした当たり前の話など面白くないと言われるかも知れませんが、始まり方や終わり方はとても意味をもっていると考えている投資家もお 見えになります。

 チャートの世界では始まりと終わりの関係で陽線と陰線といったことで株価の勢い、趨勢を占うこともあります。
 始まり方は穏健でも終わりは勢いがあって上昇するパターン。始値が高値となって終わり方が弱いパターンなど様々な株価変動のパターンがそこに集約されます。
 これから銘柄を仕込もうという投資家は穏健な方が良いのですが、投資家の買い行動や売り行動が始値に反映されたり終値に反映されたりします。

 本日はオリンピックが東京で開催されるとの可能性を指摘するメディアの報道で多くの投資家がオリンピック関連銘柄に関心を寄せたようです。
 その結果寄り付きから建設株が高かったりします。これまで見向きもされなかったようなJSS(6074)といったスイミングスクール株が関連銘柄として浮上し寄り付きから株価が堅調にスタートし、引けにかけても比較的堅調だったようです。

 静かな始まり方、静かな終わり方、賑やかな始まり方、賑やかな終わり方など個々の銘柄ごとの動きをチェックすることでより次の日の動向が占えることになります。

 例えばミクシィ(2121)という国内最大のSNS会社があります。この株上場してから一貫して値下がりしていますが、もうそろそろ底打ちしても良いの ではと関心を寄せている一般個人投資家がいるとして寄り付きや引けにかけての株価変動は興味深く見ておられるものと推察されます。買いたいけどどこまで下 がるかわからないのでおっかなびっくりな買い方をしていると売り圧力に負けてしまいます。下落トレンドの銘柄はいつ反転上昇に転じるかが関心の的。株は上 がるか下がるかなので、ファンダメンタルズの相当な悪材料を既に織り込んでいると見られる場合は、株価は株価に聞けとなります。

 ミクシィの株価は8月30日に上場来安値1144円をつけた後、引けにかけて上昇し1173円で久々に高値引けとなり良い終わり方をしました。
 本日もまたそうした変動を受けて寄り付きは1円高と穏健なスタートとなりましたが、その後1251円の高値を付けるなど意外な動きを見せました。これで 反転に転じるかと期待を膨らませた投資家もいるのかも知れませんが期待は外れて、その後は引けにかけ1185、6円まで下落。引けは1188円と穏健な終 わり方となりました。

 こうした動きを皆さんはどう思われますか。株価のバックグランドはわかりませんが、株の売買では穏健な株価のうちに仕込み、吹いたら売るスタンスで臨まないとなりません。

 中長期スタンスでもできるだけ安い水準で買いたいものです。

 タイミングが重要視される株式運用の中で株価の始まり方や終わり方を長年見ていてそこに見られる特徴には何らかの思惑がありそうだということ。

 下落トレンドの銘柄を陽動しようと誰かが仕掛けている場合もあるだろうし、無理やり引けで買いに行って強く見せる場合もあるかも知れません。できるだけ 安く買いたいのでわざとトレンドを弱気に維持している場合もあるでしょう。上場来安値をつけた銘柄は実力があればその後結構大きな反転を見せるパターンが あります。
 昨年11月に283円の上場来安値をつけたノーリツ鋼機(7744)もその事例です。ミクシィがそうなるためには業績の底打ちが確認されないとなりませ んが、株価の底打ちを株価の始まり方や終わり方を眺めながら見出そうとする試みに皆さんもチャレンジされてみても面白いでしょう。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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