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有料メルマガライブラリから(75)安定的なインのキャッシュフローを確保する方法論

2013/09/04 17:13 投稿

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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。

==「安定的なインのキャッシュフローを確保する方法論」==
  (有料メルマガ第17回・2009/4/21配信号)


 私は世界的な資産価値の下落にあっても生き延びて、将来も安泰で暮らしていくために、株式投資については3つのカテゴリーに分けて投資手法を変えて投資を継続しています。

(A)将来の資産の大きな成長のための高技術の資産リッチ企業
(B)配当利回りや配当優待利回りの高い企業
(C)過去の投資で投資元本を回収してしまい、定性的に考えて割安すぎると思える企業。
この3つの大きなカテゴリーに分けてポートフォリオを作っています。

 有料メルマガ「生涯パートナー銘柄」の研究銘柄で取り上げていくのは
(A)と(B)の対象となりうる企業から選ぼうと考えています。しかし
(A)と(B)の企業に対する投資アプローチのやり方は、かなり違っています。

(B)の企業群はいま現在の生活費を確保することも目的としているので、株価が下がったり、動かなければ持ち続けるスタンスです。資産背景的に見て充分割 安なところまで株価が下がっているので、そこから更に株価が下がっても、資産背景を自分が投資し続ける気力の支えと考えて、じっと我慢をするわけです。景 気にはサイクルがあり、景気がいずれ回復するなら、株価も戻るであろう。そんな気長なスタンスです。

 しかし、なんらかの株価上昇の触媒(=カタリスト)が発生し、株価上昇により配当や優待の1年分~3年分のキャピタル・ゲインを得られる状況となったときは、売却してインカム・ゲインではなくキャピタル・ゲインで利益を確定することも行ないます。

 基本的には(B)の企業は1~3単位程度しか所有しない分散投資対象(→特に優待銘柄は優待単位だけ持つのが、一番有利なので、自然にそうなります)なので、私の投資行動によって市場の株価に影響を与えて、他の投資家のご迷惑をかけることは、まずありません。

(A)の企業群は世界的に活躍している企業が多く、為替の影響や世界経済の急激な悪化でトヨタに代表されるように前期は大幅な減益や赤字に追い込まれた企 業が多いです。業績が悪化したために株価も急落し、過去の利益を蓄えたバランスシート上の現・預金や投資有価証券、土地のような、いざという時に処分しや すい資産残高から見て、いくらなんでも売られすぎと強く感じられるところまで、株価が暴落している企業が多いです。

 よく「半値八掛けニ割引」といいますが「半値八掛けニ割引から更に五割引き」になって前期や、前々期の高値の10%~20%の株価になったものも多いです。

 不動産流動化銘柄のように借金に依存した成長戦略をとり、サブプライム問題の影響で所有している不動産の価値が暴落し、借入の期限が来て資金繰り倒産の危険が高くなっているような企業の株価が下がるのは納得できます。

 しかし資産背景が豊富で、手持ち金融資産からすべての負債を引いた金額より時価総額のほうが小さくなるという正味金融資産割れの黒字企業も出てきました。技術力があり、過去の儲けが膨大で、自己資本比率が80%を超えるような企業の株が暴落しています。

 そのような高技術を持ち、財務内容も抜群に良いのに、急激な経済縮小により業績を落とした企業は、一昨年の2007年前半までは株価の高い高嶺の花の企 業群でした。そのような企業は、経済環境が上向けば、業績を回復させ大きな成長を確保できる可能性が高いです。すでに過去の研究銘柄の中にも大底からは倍 になった企業もでてきています。

 ただ、このような企業は投資家の思惑で売買されることが多いので、かなり株価の上下動が激しいです。そこで数単位保有して上がったときに少しずつ利食い をして、下がったら買い戻し、段階的に1単位以上コストゼロの株を作って、コストゼロの株をカテゴリー(C)に移して、コストゼロになった分は永久保有に してしまう。こんな作戦も取っています。

 ただしコストゼロになっても、急激に株価が高騰して、数ヶ月で買い値の2倍近くになったとき、かつ現在のように投資環境が不安定な場合は、いったん手放 して様子を見ることもでてきます。信用売りの踏み上げによる買戻しなど、特殊要因で上昇した場合は、直ぐに反落してしまう可能性も高いからです。もし反落 したら、また再度買いなおします。

(中略)

 生涯パートナー銘柄という考え方は、「永久保有」または「常にウォッチして、他の銘柄群より相対的に考えて、割安になったら投資して、割高になったら一 旦手放して(=売り)、また株価が下がって割安になったら買い戻す。そのようにして一生涯売り買いしながら付き合っていく企業」も含んだ概念だと考えてい ただきたいと思います。

 しかし市場の投資家の総意によっては、事前には予想もつかない出来事で株価が乱高下する場合も出てきます。

(中略)

 自分が決めたルールに基づいて、ルール通りの投資行動を行なったときに、アクシデントともいうべき、事前に予想できない特殊要因で株価が動き、儲けそこなったり、損をしたりしても、投資ルールが間違っていると全面的にルールを変えたりしない。

 勘に頼ってルールを恣意的に守ったり、守らなかったりしたら、ルールが意味を成さなくなる。特にリスク管理のためのルールは絶対に厳守する。

 余り重要ではないルール部分については少しは弾力性のある恣意的な遊びは認める。

 自分の投資ルールのうち、絶対に守らなければならないルールはどれなのか。そのルールを作った理由を、しっかりと自分で理解していたなら、大きな損失を被ることはなくなると考えています。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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