有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「バリュートラップ銘柄にも買うべき時がやってきた」
(有料メルマガ第262回・2014/1/21配信号)
※2014年1月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
低PERに放置されていた多くのバリュー株の見直し買いがスタートしたと感じられる状況下、バリュートラップ銘柄にも『いつ買うか。今でしょう』と考えるべき時がやってきた。
【中略】
12月25日までは節税の売りで小型株が軟調でした。そして12月26日からは小型株が堅調で、大型株の株価が低迷を余儀なくされています。
いま大型株が軟調ならば、株価が安いうちに大型株のうち業績が良く(低PER)、配当利回りが3%程度の高配当銘柄にも投資しておく方が良いのではないかと考えて、自分では日産自動車やJXホールディングスにも投資をスタートしています。
しかし迷いは多く、高配当利回りの大型銘柄に投資して、すぐに損切りしたりと、あれこれ迷います。
大型株にも投資したいと考えているのは、現状は個人投資家のNISA口座での買いを原因とした上昇にアドバンテージがありますが、4月から世界最大の運用資金をもっている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資金の運用方針が見直され、日本の国債から一部の資金が株式などへの資金シフトが起こることが予想されているからです。
そのことが明確に打ち出されたら、世界中の動きの速い投資主体が、そのチャンスを見逃すはずがありません。そう思っているので配当利回りが3%前後あるPERが13倍以下の大型株にもコツコツ資金を入れているわけです。
しかし、ここ2か月程度は優待銘柄のほうが有利だと考えているので、上記の5銘柄はすべて優待銘柄です(ヨロズ、アルファ、ムロコーポレーションも優待銘柄です)。
ただ相場というものは、どんなもの(=株式相場でも為替相場でもゴールド相場など)でも人間の欲望と恐怖を変数として機能しているので、自分が株価が上がると確信して投資していても、自分以外の投資家(=ミスター・マーケット)が恐怖でパニックを起こせば相場は下のほうに大きく動き、下げが恐怖をいや増すことになり、更に下げを呼び込みます。
つまり、
1)今後の業績が良くなるか分かりきっている
2)膨大な含み益を持つ不動産を山のように持っている
3)現在持っている現・預金+投資有価証券の金額だけで時価総額を超えている
4)受取手形及び売掛金だけで全ての負債=流動負債+固定負債以上持っている
5)販売先のほとんどが官公庁やJR各社など倒産の不安がほとんどない企業である
このような条件のほとんどを満たしているような、恵まれた安心な企業の株価でさえ、20%、30%と大きく下落することが起こります。
それが相場というものです。しかし普段から投資対象をしっかりと研究し尽くしているならば、この大きな下げはチャンス以外のなにものでもありません。
ただし、分散投資は必要だと考えているので、これからも低PER銘柄を主体に、分散投資の対象として魅力的だと考える銘柄を、研究銘柄とコラムで取り上げていきたいと考えています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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