季節はもう春。寒い冬からいつの間にか春爛漫の季節を迎え、株式市場にも心地よい春風が吹いているように感じられる今日この頃です。
TOPIXが高値更新まであと2%余りとなり、株式相場全体に明るいムードが漂う中で個別銘柄もNISA枠拡大やゆうちょ銀行の売り出しなどで株式投資への関心も高まりつつあるものと推察されます。
コロナ禍が終息に向かいつつある中で人流が復活し、インフレ傾向ながら経済全体にも明るいムードが漂う中で株式相場には黄砂混じりかも知れません春風が吹いているとの感触です。
主力銘柄ではソフトバンクGが頭重い一方で多くのバリュー銘柄が人気化しTOPIXの上昇を裏付けています。
本誌では昨年11月からテレビメディア株に注目して参りましたが在京5局+スカパーJSATのすべてがボトムから上昇して参りました。
このように全体相場が明るい展開となる中で3月のIPO市場には22日のSHINKO(7120・S)から31日のエコム(6225・名証メイン)、Fusic(5256・G)まで16銘柄が一気に登場して参ります。
1月のテクノロジーズ(5248・G)やプライム・ストラテジー(5250・S)が初値こそ公開価格に対して大きく上昇して始まりましたがその後はやや頭重い展開とはなっています。
大半のIPO銘柄が上場後の調整パターンを描いており、今後のIR活動の中でリカバリーしていく可能性を探る必要がありそうですが、全体相場のトレンド良好でホットマネーが軽量級のテンバガー銘柄にも入っている点に注目したいと思います。
直近では昨年12月にIPOを行った地方人財活用DX推進支援企業のBTM(5247・G)が上場直後の安値1555円から7120円まで短期に4倍になるなど人気化。グロース市場にホットなマネーが入っている感触です。
これは2020年の東京通信(7359・G・522円安値から直近高値4340円まで8.3倍)や昨年6月のマイクロアド(9553・G・741円安値から直近高値3670円まで5倍化)などの直近IPO銘柄の人気化が背景になっているかと思います。
テンバガー銘柄候補としては時価総額が100億円以下の成長性が高いと見られる銘柄に白羽の矢が立つことが多いようです。上がってしまってからでは遅いのでしょうが、安値水準でこうしたテンバガーとなるような銘柄に投資しても大半が道半ばで利益確定する投資家の運命ですのでそのあたりは割り切って動き出してからトレンドを見ながらリスクテイクしても良いのかと思います。
(炎)
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