あなたの会社はなぜ無配のままなのですか?
昨年以降の株式相場の潮流は配当利回りの高い銘柄への投資気運が高まっていること。海運株や鉄鋼株などの収益拡大を背景にした高配当銘柄に対しての関心が高まる一方で多くの投資家は無配に甘んじてきた中小型銘柄、新興銘柄に見切りをつけてきたと言える。
それがTOPIXの上昇の一方でマザーズ指数の低迷につながってきたとも言えそうです。
プライム、スタンダード、グロースの3市場に上場している企業の数は先週末現在で3790社であるが、その多くは有配企業ですが一方、このうちの約18%、700社ほどは無配株です。
皆さんはこれが多いとお感じですか?
それともそうじゃないとお感じですか。
筆者は比較的多いと思っております。
配当重視に傾いている日本の株式相場ですから現実的なインカムゲイン狙いに主眼を置いている投資家は無配株を忌避するのは当然です。その結果がマザーズ指数の低迷にも結び付いているとも言えそうです。
企業活動をすることで生まれる利益(売上-原価-販管費-税金)の中から株主に対して配当金の形で支払われることが株式制度の利益分配の仕組みとなっており、既存株主や新規投資家はこのインカムゲインと値上がり益(キャピタルゲイン)を求めて投資することになる。
しかしながらすべての企業が配当を実施している訳ではな?く、無配に甘んじている企業も多い点は皆さんも理解されているかと思います。
配当ができない企業、実施しない企業というのは財務上の脆弱性、期間利益の赤字ないし低収益などが背景にあるが、直近IPOしたばかりの企業は成長投資に資金を振り向けるとの戦略から配当をしないで内部留保に回すか先行投資に回すというパターンが多い。
2017年以降のIPO企業の多くはそうした戦略から軒並みに無配を継続しているように見える。
中には長期にわたり着実に利益を計上し、十分に配当金として利益を株主に分配できるように見える企業も無配のままとなっているケースもある。
IPO後に1度も配当を実施していない企業への不満は結果として株価に反映されIPO後の高値から下落トレンドが続く銘柄も散見される。
そうした長期下落トレンドを描く銘柄にもそろそろ投資チャンスが生まれそうだというのが今回の結論であるが、そのためにも長期無配のまま放置している経営トップの考え方を改めて問いたい。
あなたの会社はこれほど利益を計上しているのになぜ無配のままなのですか?
【配当実施できそうな無配銘柄】
はてな(3930):IPO2016年
ロジザード(4391):IPO2018年
Amazia(4424):IPO2018年
ビービーシステムズ(4447):IPO2019年
ギフティ(4449):IPO2019年
マクアケ(4479):IPO2019年
リックソフト(4429):IPO2019年
カオナビ(4435):IPO2019年
デコルテ(7372):IPO2021年
アイドマHD(7373):IPO2021年
リファインバース(7375):IPO2021年
BCC(7376):IPO2021年
(炎)
●有料メルマガ「炎の投資情報」
億の近道月曜日担当の人気執筆者、炎のファンドマネージャーが、中小型株情報を中心に、時事の投資テーマやIPO情報、取材やアナリストミーティングの鮮度の高い情報まで、プロの目で見た投資情報をお知らせします。
創刊7年を超える老舗有料メルマガ。
毎週月曜日配信
執筆者:炎のファンドマネージャー
1ヶ月16,500円(税込)
お申し込みはこちら⇒ http://www.honohfm.com/
最新号(本日3/13)配信内容は、
■相場雑感
■緊急報告(6銘柄+3銘柄)
です。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
コメント
コメントを書く