日本で培われた高度技術がお隣の国に流出し脅威をもたらすとの話で思いつくのは上場しないという選択肢である。
上場するとディスクロージャーする必要もあり、事業活動で技術内容が外に漏れたりもする。そんなことは杞憂に終わると言っても過去において日本から漏洩した技術は枚挙に暇がない。
つまり国家戦略を担うようなハイテク企業は上場すべきではないという話に至る。東芝が厳しい岐路に立たされているようだが、まず東芝のような企業はある程度は国の保護が必要となるだろう。仮に原発再稼働となってもそこに従事していたエンジニアが不在では役に立たない。技術の伝承が必要なのにそこで活動が止まってしまってはいけない。
技術の流出は防がないとならない。とりわけ防衛技術やエネルギー技術国家の根幹を担う半導体などのハイテク技術を海外に盗まれるわけにはいかない。ヤンマーや矢崎総業などは非上場のままだが、立派な大企業として活躍している。上場して技術流出するぐらいなら上場を許すべきではないが、逆に言うと既に上場しているソニー、ホンダ、トヨタ、東芝、日立、浜松フォト、TDK、村田、京セラ、三菱重工、IHI、安川電機、川重、NEC、富士通、キヤノ
ン、東京エレク、NTTなどなど国家の根幹を担う技術を保有する数多くの上場企業の価値が今後ますます高まる可能性を秘めているとも言える。
株式相場が底堅いのはこれらの実力企業に備わった技術力によるとも言えるのだろう。
(炎)
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