億近読者の皆様こんにちは。小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。
私は、子供にも「FIRE」の考え方を教えた方が良いと考えています。
(注:FIRE=Financial Independence Retire Early)
このようにいうと、「まだ、就職もしていない子供に、FIREの話なんて10年早い」と感じる方は多いと思います。
私も他人から同じセリフを聞いたら、反論を考えます。
ただ、私は、あくまでも生き方の選択肢として伝えるだけなら、FIREの考え方を教えるのはアリだと思っています。
私が子供にもFIREの考え方を伝えた方が良いと考える理由は以下の2点です。
・投資に興味をも持つきっかけになるから
・高い年収の仕事に興味を持つきっかけになるから
FIREを目指すのであれば、投資の話は欠かせません。普通預金で数億円の資産を貯めるのは効率的ではないからです。
FIREに興味がある子は、ドルコスト平均法や成長株投資については、単なるお勉強ではなく、自分ごととして考えることができるでしょう。会社を作って売る、M&Aについても興味を持つかもしれません。
また、FIREを意識すると、自然に「年収が高い仕事」に興味を持ちます。
仕事に興味を持てば、「年収が高い人は、それだけ人の役に立っている」という原則を教えることができます。
収入=仕事の対価
仕事=人の役に立つこと
収入が高い=かなり人の役に立っている
というロジックは伝えられるということです。
例えば、成績が良いプロスポーツ選手の収入が高いのは、それだけ多くの人の注目を集め、スポンサーやメディアの役に立っているからです。
私がSNSに投稿しても、日本人のほとんどの方はその投稿を見ません。しかし、有名人のツイート1件は、数千万人に届くことがあります。
「発信力、影響力を持っている」というのは、それだけ人の役に立つ力を持っているということです。
子供が「ユーチューバーになってお金を稼ぎたい」というのであれば、私は大いに賛成です。ただし、「有名なユーチューバーが稼げている理由」もしっかり伝えなければならないと思っています。そうすることでユーチューブは、あくまでも影響力を持つための手段であることが教えられます。
FIREの考え方は一見、「とっとと仕事を辞めて、悠々自適に暮らしたい」という自分本位の考え方に見えます。
しかし、例えば、「お金稼ぎは4、50歳までに終え、そこからは貢献活動に生きたい」といった考え方であれば、FIREは1つの自己実現の手段となります。
私たちはよく「引退後」の人生を「第2の人生」といいます。
第2の人生に早めに辿り着こうとするFIREの考え方は、「今を全力疾走する」という考え方にもなります。
私は、子供達が自分の夢を追いかけ、そのために自己投資と資産の投資を学ぶきっかけになるのであれば、FIREの考え方を伝えることは、有益だと考えています。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の
教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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