有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「この下落に冷静に対処することが大事」=
(有料メルマガ第471回・2018/2/27配信号)
※2018年2月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
株式市場は私が20代のころの東京の首都高に似ています。多くのサーキット族や暴走族が首都高でスピード競争を繰り広げていました。
高速道路は公道であり、F1レーサーがスピードを競うサーキットとはことなり、一般車が走っています。スピードに命をかけて疾走しましたが、事故で亡くなった運転者もいれば、大けがをした運転者もでました。
首都高で最速を手にして生き残り、首都高での疾走は卒業した運転者も、もちろんいます。最速を手にした運転者は、生き残るべくして生き残ったと言われています。
常に冷静に周りの状況を把握して、自分の選ぶべき最適なラインを選んでスピードを上げていく。アクセルを踏み込むべき時には躊躇なく踏み込むが、違和感を感じた時は、スピードを落とすことを躊躇しいない。公道はサーキットと違い、一般車が走っており、運転が下手な運転者もいれば、酔っ払い運転の車もあります。
スピードの遅い車はどこにいるか分からないので、常に注意を怠れないし、道路の状況も悪いです。
毎日のように道路の状況が異なる首都高は株式市場と同じような気がします。無謀な運転をすれば事故を起こすように、株式市場でも状況を把握しないで投資をすれば、痛い目に合うことも当たり前のように起こります。
資産を早く増やしたいと投資資金を増やしたとたんに2月からの大きな下落相場に巻き込まれてしまうようなことも起こります。大きな損をして投資額を減らして、しまったと焦って、冷静さを失って間違った判断を繰り返すと、不毛な選択しか残されていないところまで追い込まれてしまう可能性も増えてきます。
私も決算で大きな減益修正をする可能性がある企業を主力投資先としていました。嫌な予感がしており、通常なら迷ったら半分ということで半分だけ利喰いしておけばよかったのですが持ち続けてしまい大きな痛手を受けました。
その企業のIR発表を軽視して、自分に都合のよい情報を集めて、『もし嫌な予感が外れたら、株価が大きく上げる』という可能性にかけて、決算発表を待ちました。
嫌な予感通りの大きな減益修正発表で、大きな利益から一気に損切りを余儀なくされました。
1月まで大きな利益を確保している状況でしたが、2月から一気に大きな損失になってしまい、焦りを感じていたので冷静な判断ができなかったと反省しています。
株価というのは全ての投資家の売買の結果でついた結論ですから、尊重して、自分の考え方、判断に間違いがあるかないかを、もう一度考え直すべきでした。いやな気分が少しでもあったら、つまり迷いがあったら、儲けそこなうことを考えるのではなく、損を減らすことを考えるべきでした。
これからは、そのような対処をしていこうと思います。
特に投資環境が悪く、自分の運用成績が悪化しているときは、儲けそこなうことを考えるより、損を少なくすることを考えようと思います。
株式投資は冷静に、そして無理をしないことが大切だと痛感させられた2月の状況でした。この経験を良い経験に変えて、しっかりと株式市場で生き残っていきたいと思います。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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