今週(11月16~20日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で141円50銭上昇し(率にして0.55%の上昇)、2万5527円37銭で取引を終えました。3週連続の大幅上昇です。
週初から新型コロナのワクチン開発進展への期待から買いが優勢となり、16日(月)の日経平均株価は前週末比521円高と大幅に反発しました。
続く17日(火)も前日比107円高と続伸し、日経平均株価は2万6014円62銭で取引を終えました。終値で2万6000円を上回るのは、1991年5月14日以来29年ぶりです。
しかし、翌18日(水)以降は、最近の相場上昇のペースの速さを警戒した利益確定売りが優勢となったほか、国内で新型コロナの感染者数が急増したことへの懸念から、20日(金)まで3日続落して週間の取引を終えました。
日経平均株価は11月に入り、約3000円上昇しており、ある意味、当然の一服と言えましょう。来週以降、2万5000円を割り込む局面もあると見込まれます。
これまでのパターンから推量しますと、新型コロナの感染者の増加は11月下旬から12月初旬にピークをつけると思われます。ただ、感染拡大への警戒も高まるため、その後は鎮静化に向かうと予想します。
冬季に向かうため、過度な楽観は禁物ですが、年末年始に向け、株式相場は上昇基調を回復すると考えます。
グロース株とバリュー株が交互に物色される展開になるものと予想します。
(水島寒月)
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