世界が熱望していた「新型コロナ感染症のワクチン」候補の有効性が確認されたことである。
その候補のワクチンも米国の「ファイザー」とドイツのバイオ企業のビオンテックが開発したものと、米国バイオ医薬品企業「モデルナ」が開発したものが共に臨床試験で90%以上の効力を発揮。副作用も軽めで済みそうであること。その他でも世界的に開発が進んでおり、日本国内でも同様なワクチン開発の進展も期待されている。
しかし、この11月から「新型コロナ感染者数」が驚異的な増加傾向を示し始めている。米国内では既に公立学校の休校。仕事以外での夜間外出制限も出している州もある。春の第一波、夏場の第ニ波、秋の第三波が訪れている。
その感染者数は欧州・欧米がかなり深刻な状況になっているが、日本でも「北海道でクラスター」が発生、その影響もあって、連日感染者数が増加傾向を示し、200人を超える状況。東京でも同様に493人の新規感染者を出し
た、本日も534人と急増している。
米国ではこの新型コロナワクチンは、12月からでも接種することが出来そうであり、経済活動再開に向けて、大いに期待できるところであり、その楽観的な見通しで米国株式市場は大きく上昇。3指数共に11月9日に最高値を更新した。
しかし、その後はテクニカル的にも過熱感も台頭したこと。米国内での感染者数が急増、世界での新型コロナ感染者が1日で1万人以上死亡したとの報道もあって、株式市場は上値が重くなり調整色も出てきている。
今や、新型コロナワクチン開発と新型コロナ感染者増加との戦いを、株式市場は始めているようだ。
「ファイザー」のワクチン開発進展を受け、まずは買い方が1本をとったが、連日の感染者増加で今は売り方が1本取っている状況。
さて、欧州・米国が再度のロックダウンに踏み切るか?新型コロナワクチンの開発進展を辛抱強く待ち、今の状況での社会活動をするか?大きなポイントになるでしょう。
米国ではここ数日内に上記の新型コロナワクチンの緊急使用を認めると言われている。ただ、感染拡大は待ったなしの状況です。
来週の株式市場の動きが年内の相場を占う時期で、重要な1週間になると見ております。
買い方が勝つか!売り方が勝つか!
市場内ではワクチン開発が勝ちとして景気敏感株(バリュー銘柄)も立ち直りを示す、一方マスク関連など新型コロナ関連銘柄(テレワーク、電子取引関連EC、)も動意。両天秤で物色されている。
その動きも来週で、はっきりと見えてくると考えています。
個人的には、「バリュー銘柄物色」を期待している。
(大魔神)
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