米国大統領選挙が終わり、開票結果待ちの状況ですが、株式市場は大きく反発した。
 不透明は状況下で売り方を巻き込んでの買い戻し相場になっていると!

 選挙結果はこの原稿を作成している時には、判明していませんが、状況的には「バイデン前副大統領」が優勢な状況。そして、トランプ大統領は予想したように、司法当局への訴えを起こしている。いつになったら次期大統領が決まるのか?来月の選挙人による投票までには決めてもらいたい。

 ただ、そのような不安定な状況になることは既に株式市場はある程度理解し、織り込んでいたのか。選挙前の「バイデン候補優勢」から「トランプ大統領」の巻き返しとの報道もあり、開票が始まった段階ではトランプ大統領がかなり優勢な場面もあった。
 しかし、米国株式市場は2日から反転切り返しの動きを示し、3日、4日と連続上昇。5日の日本時間でも米国時間外3指数(ダウ平均CFD、ナス100先物、S&P500先物)は上昇し、その動きに合わせ、東京市場も大き
く続伸した。
 日経平均も米国市場同様に10月30日23000円を割り込み、目先底値から11月5日24105円、僅かな期間で1000円超の上昇を演じた。無論、米国市場もS&P500でこの10月30日から11月4日で3269から3443まで174ポイントも上昇。ダウ平均でも同様に1340ドル超の上昇を演じた。率にして5%超の上昇している。

 その買われた理由も、この選挙では上院・下院議員の選挙もあり、上院は共和党。下院は民主党(ただ、民主党の議席は減少した)そして、大統領が民主党であれば、引き続きねじれ関係になり、バイデン前大統領が公約の「法人税率引き上げ」「ハイテク企業への活動規制」などねじれの関係の中では実現しにくくなる。と判断して買いが向かっていた。特に売られていた「情報技術・コミュニケーション・サービス・ヘルスケア」関連に買いが向かっていた。その流れは東京市場にも同様な動きが見られた。また、バイデン候補の環境破壊をなくすための温暖化対策、再生エネルギー関連にも買いが向かっている。

 バイデンさんが大統領になると、「菅政権」にとってもある部分で一致する面があるので、良好な関係も築ける可能性も高いでしょう。


 さて、今後の見通しですが、新大統領が誕生すれば、それはそれで好感した動きは期待できる。過去の経験則で大統領選挙後に株式市場が上昇すると、今後年内の株式市場は良好に推移するとの経験則があるようです。

 東京市場も9カ月ぶりに24000円台回復、上記したが、10月の調整の際、売りが積まれていたようで、(空売り・先物売り)需給関係からもこの作為的な上昇で買い戻しを誘っている感じです。
 また、先物主導で日経平均は高くなっている。半面、TOPIXは依然ともみあいゾーンにあり、買われている銘柄と売られている銘柄と大きい差が出ている。二極化状態です。

 マザーズ市場も同様です。今のマザーズ市場も先物がリードする展開で、大きく上昇をしても全体が上昇している訳ではない。こちらも2極化した相場です。


 今は、出来高を伴い、上昇基調にある銘柄だけをウォッチしたい。


(大魔神)


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