有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「不毛な選択しか残っていない状態に追い込まれないことが大切」=
(有料メルマガ第174回・2012/6/5配信号)
※2012年6月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
株が上がるか下がるかは、誰にも分かりません。ただその株が現在より上がると考える投資家の数が、下がると考える投資家の数より多ければ、株価は高くなっていきます。買いたい人の数が多ければ野菜市場や魚市場で、セリで価格が上がっていくのと同じことが株式市場でも起こるのです。
魚や野菜などの商品は、誰かに消費され、無くなっていきます。ところが株は、その企業が倒産しないかぎり、基本的には存在します(自社株消却など株数が減ることはありますが、特別なことをしなければ存在し続けるわけです)。
そして企業の業績や景気動向、地震や津波や台風などでおきる自然災害、テロや戦争や原発事故などによる人災でも、投資家の株に対する上がるか下がるかの判断が、常に変化していきます。投資家の判断が変ることで、市場で売買が発生し、株価が変動していきます。
株式市場では株価が毎日変動しています。当然、自分の投資額が増えたり減ったりしていきます。そのためにストレスが発生し、精神的に弱い投資家はストレスに負けて、資産を減らして、市場から去っていきます。レバレッジ(借金)を利用した投資で、自己資金以上の借金を負い、負債を抱えて市場から強制退場させられる投資家も少なくありません。また流動性の少ない小型株(新興市場の株ばかりでなく、東証第一部の株でも、流動性が小さい株はあります)では、資金力のある大口の投資家の投資行動によって、株価が影響を受けます。強い大口の投資家が、小口で弱い投資家から資金を簒奪しているように感じられることも、よく起こります。
ビジネスも経済戦争です。それと同じような意味で株式投資も投資家間の闘い、資金の奪い合いでもあるわけです。つまり株式投資も経済戦争であり、株式市場は戦場(=バトルフィール)でもあります。
先週のコラムにも書きましたが、株式市場で闘う兵士とも言える投資家は、株式市場というバトルフィールド(=戦場)で生き延びることが大事です。そして相場で生き残るためには、「決定的に不毛な選択を迫られるような株式投資をしない」ということも、きわめて重要な事項になります。
私がここで「決定的に不毛な選択」といっているのは、例えて言えば、10階建てのビルの屋上に連れて行かれて、ナイフを突きつけられて「自分で飛び降りますか、それても突き落とされたいですか。どちらが良いですか。自分で選びなさい」というような場合に迫られている二者択一の選択(=不毛な選択)のことです。
ビルの10階から飛ぶことは、突き落とされても、自分で飛び降りても、命を失う可能性のある、絶対に避けたい行為です。しかし追い込まれると、絶体絶命の選択肢しか残っていない状況に追い詰められてしまいます。
言ってみれば、すでに不毛な選択肢しか残されていないような追い込まれた状況で、どちらにしても嫌な選択を強制されるような羽目に陥いるようなリスクの高い株式投資は行なわないということが大事です。
普段から、このような不毛な選択に直面しなくても済むように、リスクの管理を行っていくこと(→自分の投資ルールを決めて、きちんと守っていくことなど)で、このような不毛な決断を迫られるような最悪な事態に追い込まれることを避けることが可能になります。
一番重要なことは、資金管理だと思っています。そのことは先週のコラムで書いたことです。
株式市場などの相場では、投資家自身の内部で『欲』と『恐怖』がぶつかり合って、日々の投資の決断に影響を与えます。
そして、その投資の決断によって行なった一つ一つの投資行動が、積み重なって自分の投資資産に影響を及ぼしていきます。つまり「不毛な決断」を迫られるというのは、このような一つ一つの株式投資の決断(=「普通レベルの決定」)において繰り返し間違いを犯し続けたために、ついには追い詰められて、最後にその清算を迫られるということだと考えています。
そんなはめに陥らない為に、「普通レベルの決定」を正しく行なうための管理を、きちんと実行することが大切です。言ってみれば株式投資でいうところのリスク管理というのは、「不毛な選択を迫られるような状況に追い込まれる可能性を普段から検討していて、そのリスクを事前に回避する」ということだと思います。
もちろん、一つ一つの自分の決断は正しくても、株価は思惑通りには動いてくれません。ミスターマーケット(=市場の総意)は恐怖によって間違えた方向に暴走します。群集心理に巻き込まれまいと注意していても、投資規模の大きさで、冷静さを保てなくなると、市場の総意(=群集心理)に巻き込まれます。
そうならないためにも、投資額を管理した上で、一つ一つの投資の決断も誤らないようにしていくことが大事なことだと考えます。
(後略)
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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2008年12月より10年間配信されていた有料メルマガ509回分全て
を分析し、研究いたします。それらに掲載された銘柄情報を中心に、傾向分析
や現在の評価などを加味して解説します。
石川臨太郎氏が常日頃言っていた、
「私には特別なことは何もない凡人だ。誰でもできることをやっているだけだ。
そして”自分にもできそうだ”と思ってもらい、私のやってきたことを皆さん
に身につけてもらえれば望外の幸せだ。」
と言うことを推進するため、石川臨太郎氏の投資法を、皆さんに分かりやすい
ように解説していきます。
ぜひご購読下さい。
村田氏の思いはこちらをお読み下さい
⇒ http://www.okuchika.net/?eid=8303
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●第4号(本日配信)より
研究銘柄として取り上げられた250社(重複を除く)の中には、TOBな
どにより上場廃止となったものがいくつかあります。その数は、なんと22社。
研究銘柄の約9%が、研究銘柄として取り上げられた後に上場廃止となってい
ます。
(中略)
ご覧のとおり、上場廃止となった研究銘柄の多く(22社中16社)は、
2009年から11年の間に研究銘柄として取り上げられています。
この期間は、世界的に景気が軟調で、いわゆるアベノミクス相場の前でもあ
りました。このためか、この時期に選ばれた研究銘柄の多くは、いわゆる割安
銘柄であり、結果としてTOBやMBOのターゲットになったと思われます。
興味深いのは、上場廃止となった研究銘柄のほとんどが、石川さんがメルマ
ガで取り上げてから2~3年経過していることです。このため、現在から2~
3年前に研究銘柄として取り上げられた研究銘柄は、もしかしたら、そろそろ
TOBなどで上場廃止になるかもしれません。
そこで、ここでは次の基準に該当する企業を「上場廃止候補」研究銘柄とし
て取り上げてみました。
(後略)
第1号目次
■有料メルマガで取り上げられた企業数
■メルマガで一番取り上げられた企業は?
■3回以上取り上げられた企業をすべて紹介
第2号目次
■石川さんは化学好き?~研究銘柄を業種別にみる
■石川さんは意外と大企業嗜好?~研究銘柄を市場別にみる
■石川さんは中型が好き?~研究銘柄を時価総額別にみる
第3号目次
■生涯パートナーの絶対条件!~研究銘柄を自己資本比率で整理する
■赤字企業は嫌い!~研究銘柄をROEで整理する
第4号目次
■低利益率でも大丈夫?~研究銘柄を営業利益率で整理する
■上場廃止銘柄を確認する
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