書評~私の財産告白~(本多静六著)
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昨年、インベスターズZという、投資マンガを読んでいました。
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そのマンガの中で書かれている話は、投資家としては当たり前の話が多く、
あまり新しい情報はなかったのですが、その中で一つの話としてお金を貯めた
いという人に対して本多静六の「私の財産告白」を読むことを薦められるとい
うシーンがありました。
マンガの中での話の落ちとしては、そう薦められたにもかかわらず一向に読
もうとしなかった人に対して
「そもそも、そういう事だからあなたはお金が貯まらないんだ」
という話で終わるのですが、恥ずかしながら私もこの名著と呼ばれている本の
存在は知っていましたが、未だ読んだことがありませんでした。
著者の本多静六は明治、大正時代の林業学者です。
決して事業家で、事業で財産を築いた人物ではありません。
私は読む前は、明治時代の事業家の話だろうと思っていたので、著者がそも
そも学者であるという事実に驚きました。
そして内容についても、そうした学者であるという事実がより説得力を増し
ます。
つまり、学者と同じ立場である給与所得者であるサラリーマンでも資産家に
なるための手法が再現性を持って書かれているということになります。
また、その再現方法もシンプルです。
1)まず、毎月もらう給与の4分の1を先に貯蓄する。
2)ボーナスなどの臨時収入は全部貯蓄する。
3)貯蓄ができるようになったら、株式や不動産などの財産に投資をする。
4)財産から産まれる所得についても、しっかりと4分の1は貯蓄する。
5)この繰り返し。
で一財産を築いています。
そして、その作業を支えるのは、強靭な精神性です。
本多静六は、毎日欠かさず1ページの記述をすることを続けており、こうし
た結果370冊を超える著作があります。
私が最近読んだビジネス洋書の著者も、黙々と仕事として記述を続けること
の大切さを説いていました。
もちろんその著者も資産家です。
つまり、サラリーマンであっても一代で資産家になることは十分に可能だし、
その方法論も非常にシンプルだが、その実行を支えるには強靭な精神性が必要
だということだと思いました。
その他にもとても参考になる話に事欠かなかったので、次回もこちらの本の
続きをご紹介します。
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