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 それにしてもアメリカ国民は酷い大統領を選んじゃいましたね・・・。
 やっていることは「米国第一」では無く「俺様第一」です(苦笑)。

 アメリカ国民は藁をも掴む思いで本当に藁を掴んじゃったようです。日本の2009年衆議院選挙の真似をしてみたのか。日本もあの政権交代を経て幾らかマシになりましたから、アメリカもあと3年は頑張らねばなりません・・・。
 大統領選終盤では「癌と心筋梗塞の二者択一だ」・・・なんてジョークが流れていたようですが、ここまで酷いとは想像できなかったことでしょう。

 ロシアのスポーツ選手も可哀そうです。知らないうちに薬を盛られていたのでしょうから。頑張ってトレーニングしてきたのに政治の欺瞞や利権団体のお蔭で全て水泡に帰してしまう訳です。中国も軍事独裁化にひた走っているし。
 大国がこれでは世界はどうなってしまうのか・・・。


 さて、あっという間の師走です。

 振り返れば、日本も安倍政権&異次元金融緩和の組み合わせが始まって早や5年。あっという間の出来事にも感じますが、この5年間において、構造改革やら社会保障改革やら少子化対策やら財政改革やらと・・・、優先すべき改革への動きの全てが遅いまま。遅過ぎると感じます。

 敢えて言えば、大きなインパクトがあった政策は異次元緩和と(遅れに遅れた)TPP参加表明くらいのもの。それ以外では一億総活躍だ、生産性革命だ、人づくり革命だと、選挙対策や政権維持に向けた発言は威勢が良いものの中身が伴いません。もう「言葉だけ、スローガンだけ」には国民は飽き飽きしています。

 少子化対策にしても、待機児童を減らすために何か抜本策なり予算なりを決断するかと思いきや、これも既得権の壁に抗せず、結果は無償化と言う(利権維持、おらが村への)バラマキに終わりそうです。血税をなんだと思っているのか?呆れます。

 先週月曜日の日経オピニオン面に「行政こそ生産性革命を」とのコラムがありましたが、これこそ分かり易い例です。民間の生産性向上の障害となっているのが行政(役所)の非効率性と利権構造です。仕事仲間の話からも、役所に提出する書類などは必要性が感じられない報告書の類すら、毎度分厚い書類作成に時間が割かれると聞きます。

 働いている利用者を考慮しない5時ピッタリに閉まる役所窓口や、毎回手書きで求められる書類なども非効率の代表例です。全てにおいてシロアリと族議員の既得権維持のために民間(国民)に無駄を強いている例は無数にあります。

 そんな状況下で不甲斐無い野党を責めても埒があきませんし、相変わらずの縦割り行政も改革への望みも感じられません。もう何十年も同じことの繰り返しです。政治家の質の低下も行政能力の低下も全ては民度の低下と言って諦めるしかないのか?


 閉塞感が漂う中で、若者たちは余った時間の全てを、ひたすらスマホ画面に注いでいます。駅でもトイレでも食事中でも・・・。通信インフラが未整備な新興国ならスマホの広がりに新たな市場を感じますが、日本での使われ方が何とも不気味です。

 金融市場では相変わらず円金利は下限に張り付き、株式市場には博打的な資金が流れ込む状況が続いています。アホが米国大統領を続けている限り、世界の中央銀行も怖くて利上げを出来ないのではないのでしょうか?

 先日はアジア系のヘッジファンドマネジャーと会食した際に、日本の不動産利回りの魅力が薄れつつある現状で、「企業業績が良いため、次は実績のある株式ファンドに資金を入れたいから紹介して欲しい」・・・と言う相談が増えていると聞きました。10月辺りからこの手の話が増えてきたそうです。

 「出遅れた資金が動き始めているのか?」などと感じた次第ですが、さて、それでは何に投資するのが効果的なのか?・・・と(^^;)

 世界中に投資資金が溢れる一方で、次の投資先(案件)が定まりません…。
 またセミナーに行かなくちゃいけません(苦笑)。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)