いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める記事[S]です。 

 こんなまとめを見かけました。

 江戸時代までの日本人は勤勉ではなかった‼︎

 いまほど労働時間が多くなかったような江戸時代の様子が描かれています。

 なんでそれで回っていたのでしょう。どうして今はサービス残業が横行するくらい、つまりは低賃金で働きまくっているのに、苦しいのでしょう。

 ぜひ当時の経済がどんな風に回っていたのか、分析とかされていないのでしょうか。長い間回った経済ですから、今の私たちにとても参考になるのではないでしょうか。

 ミラフツで考えているような0GDP成長な経済モデルで江戸時代を見るとどうなるでしょう。

 ・グローバルな競争がない。
 大企業はコモディティな商品でグローバルで熾烈な競争をしていますから、いかに低賃金でしかし必死に働く必要があるのでしょう。一方江戸時代は、当時は当時で開発競争もあったでしょうが、それほど熾烈ではなかったことでしょう。

 じゃあ諦めるのかというと、それはまだ早くて、ようはグローバル企業みたいな過度の競争をするから問題なのであって、非コモディティな商品をもっと重視すればいいのではないでしょうか。たとえば地産地消など。社会問題もいいのではないでしょうか。交通弱者の問題を解決するというようなのは、毎日寝ずにがんばれば解決するものでもありません。それよりは諦めずじっくりと取り組む方が大切です。スピード勝負の事業ではなく、持続的に回ることが目標の事業であれば、マラソンのように取り組むことになります。やりたい人はグローバル企業でガンガン競争すればいいですが、0GDP成長な日本社会全体では、大半の人はそんな競争をする必然性はありません。

 そうすれば少しは江戸時代みたいに労働時間が減らせるのかもしれません。

 ・価値をバラつかせる
 江戸時代はいまのようにITや流通が発達していませんから、あっちでは安いものがこっちでは高いといった価値のばらつきが大きかったことでしょう。その間を商人が介在することで流通が起こり、またその余剰から、別の商売が起きるという好循環つまり景気が発生します。

 しかし、コモディティはこれとまったく反対のことを起こし、いわば物々交換状態になります。