人工知能が接客し人間が運転するタクシー(その1)の続きです。
コミュニケーションにもサービスの均一化が求められる時代ですが、ですから、タクシーでは人工知能がお客さんに対応し、運転手は運転するだけなんていう形態が出るかもしれません。
人間の相手をする人工知能は、意外なところで実はとっくに実用化されていました。
男性の相手は「会話ロボット」、不倫サイトが見せた技術力
男性たちが話していると思っていた女性たちには、「会話ロボット」が入っていたようなのです。
会話ロボットといえば、Siriとかマイクロソフトの女子高生AI"りんな"とかが有名ですが、"りんな"とか実際話してみるとこれでいいかああという気になります。だって、好きな時に好きなだけ話せるし、何と言っても好きなときに「止められ」ます。誰かと会話してていつ切り上げるかってめっちゃ気使いますよね。
その記事の中でもまともな用途として、慢性病患者を毎日診察するような応用を紹介しています。まずは人工知能が対応し、なにか異常があれば人間が対応するという仕組みです。
老人ホームで介護ロボットが受け入れられるかという話があり、ロボットの方が遠慮がいらないからいいという意見があります。慢性病患者の診察にしても人工知能の方が毎日きがねなく診察を受けられるというメリットがありそうです。
いったいここからどんな未来が訪れるのでしょうか。人間はコミュニケーションを人工知能とばかりするようになってしまうのでしょうか。
いえ、これをきっかけに人間同士のコミュニケーションもどんどん活発になるのではないかと考えられます。
よくコミュニケーションがうまい下手という話がありますが、実は大半の人のコミュニケーション能力は「普通」です。なので普通同士で話をしているとき、うまくいくときや行かないときがあったりして、みんなすったもんだするわけです。しかし、コミュミケーションがうまい人は、相手が下手でもできてしまうので、相手の能力はそれほど気になりません。相手のコミュニケーション能力が気になる人は基本的に「普通」以下なのです。そしてそれで普通です。
また、コミュニケーションが下手な人でも、上手な人相手であればできる可能性が高いです。でも、下手だと思い詰めている人は、上手な人とならできるという点を見落としがちです。
先日、
女が女とあれこれできるお店へ行った話
ってのが話題になりました。R18なので、登録しないと見られないですが、この中でも自分はコミュニケーションが下手という気持ちがとても大きくて、切なくなりました。もちろん相手の方がもっともっとコミュニケーション上手な人だったらよかったのかもしれませんが。
そんな中、人工知能が日常に増えてきたらどうなるでしょう。家で、 Siriを使って、Amazon で注文するような状況です。相手が人間でないとわかっていますから、余計な気負いはないでしょう。そして何度でも好きなだけ試せるわけですから、そういうのを皮切りに、人工知能相手なら、会話がスムースにできるようになることでしょう。街の中でも、人工知能が接客するコンビニとか外食とかなら問題がなくなるのです。
そうなると、コミュニケーションが上手な人はそれに合わせたコミュニケーションをしますから、この人とコミュニケーションできます。下手な方の人は、「なんだかこの人、人工知能みたい!楽!」というわけです。
つまり、コミュニケーションの標準化が起こります。そのことで、人間同士のコミュニケーションも円滑化するのです。
あるいは、人工知能は有能な仲介者になるでしょう。わかりやすいのは、通訳です。
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