以前こんな記事を書きました。

 大人は子供の「人と違ったままであれ」を支援できるのか  

 グレアム・ムーア氏の「人と違ったままであれ」と呼びかけるプレゼンに大変共感したのですが、では自分の子供が「人と違ったままである」ために親として何ができるだろうか、と悩んだ記事でした。

 自分の子供の頃を考えると、それは根本的に子供たち同士の問題であって、あまり親がどうのこうの言えるような話ではないからと思ったからです。

 私の場合は、主に学校と塾という二重の社会があったことが「人と違ったままで」いられた大きな要素だったと考えました。

 でも、よく考えたら、最初にその塾に行かせたのは親です。その後そこに行き続け、そこに二つ目の社会を持ったのは私自身ですが、そのきっかけを作ってくれたのは他でもない親でした。

 そういえば、親になった今、ややもすると土日、家や家の周りでいつものように遊びたいという子供達に、「いろんな世界を見せるのは親の役目」と宣言して、無理やりあちこち連れ回しています。行けば、9割がたは楽しんでくれますから、毎回毎回面倒臭がる子供達にくじけることなく、「いろんな世界を見せるのは親の役目」と言って引っ張り出しています。