iPhone の国にあるとても便利な電動缶切り(その1)
の続きです。
この記事を取り上げました。
なぜ、日本の技術者たちは「iPhone」を作れないのか?――技術者発想を断ち切るマーケティング
日本の技術者達の商品開発の姿勢に疑問を呈する内容なのですが、電動缶切りを例に持ち出しているものの、実は iPhone を作ったアメリカでは普通に売られているというなんとも間の抜けたことになっています。
結果論としては、アメリカはキッチンが日本より広く、普通に使われているキッチン用具の数が多いため、電動缶切りのようなツールが受け入れられやすいと言えるのですが、後からならいくらでも理由は付けられます。
では、どのように商品開発すべきなのでしょうか。
結論からいうと、やってみればいいんだと思います。今流行りの
「なんでもやってみなはれ、やらなわからしまへんで」
です。
イノベーションの基本は、数を打つことです。当たることもあれば外れることもある。それだけです。エジソンも無数にチャレンジしたとか言われてるあれです。
元の記事でとても気になったのは、
「缶切りが不便」という声に「電動缶切り」を提案してないか?の部分。これ誰に対して言っているのでしょうか。
電機メーカーの技術者が「缶切りが不便」という声を聞いた時、「『電動缶切り』を作るようではダメだ。プルトップ缶があるべき姿だ。私たちは電機メーカーだから、この問題には手を出さない」という結論を導けということでしょうか。
そんなことしてたら、世界のイノベーションの99%は起こりませんよ?
電機メーカーは自分たちが提示できるソリューションを堂々と提案すればいいと思います。もちろん大ブレイクしないこともあるでしょうけど、でも、たとえば電動缶切りはわたしはそれは今後少なくとも高齢者が使い始めると思っています。ネコ飼ってて、毎日ネコ缶開ける老夫婦っていっぱいいそうです。決して無駄ではないはずです。
でも、いくら誰かの役に立っても少ししか売れなかったら、損です。なので、小さく始めるとかいうのが、今大流行りなわけで、一方大企業はそもそも大きなマーケットが見込まれないと手出せないし、失敗したら大事だし、なので、遡って、冒頭の記事は大企業の人にとっては、極めて正しい記事で、つまり、大企業であれば「電動缶切り」を提案するようではダメなのです。
何言ってるのかさっぱりわからなくなってきましたが、つまり、それが大企業のイノベーションのジレンマなのです。
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