このインタビューが面白かったです。「アフロ記者」として有名な稲垣えみ子さんのいわゆる断捨離生活。

 モノを手放したら不安が消えた――家電製品もガス台もなくなったら快適で幸せな日々が待っていた|BUSINESS INSIDER  

 モノをなくしたら、帰って豊かになってるってお話なのですが、なにより読み応えのあったのは、食事のパート。冷蔵庫もなくして、毎日単純な料理を繰り返すのですが、でも素材の味が毎日違って、全然飽きないとか。余った野菜を干して保存するとか。とてもおいしそうです。

 支出が減って、その分ケチでなくなったそうです。そうしたら他己的になって、そしたら逆に食べるものに困ったらうちにおいでと言われるようになったり。

 自分だけでなんとかしようとすると、モノが増えるし、周りと隔絶する。隔絶すると不安でさらにお金を貯めないといけなくなる。そんな説明も印象的でした。なにもかも自分でなんとかしようとするとモノが増えるのかと。あとそれってやっばりコストがかかりがちです。持ちつ持たれつのところはそうした方がお互いお金がかからなくてすみます。そうしておけば、将来何かあったときにもなんとかなりやすいです。

 社会は、持続的な社会を目指していますが、そのもともとは私一人一人の暮らしが持続的にありたいという願いです。でもそのためには、社会が変わるのを待つより、彼女のような考えかたをしてみるのが早そうです。



《ワンポイントミライ》(

ミライ: 読んでると田舎暮らしにすごく似てますよね。

フツクロウ: ふむ。