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もともと、人に気を使う性格だった私。
小さい頃から特に目立つこともなく、かと言っていじめられたわけでもなく、ごくごく普通の少女時代を送ってきました。
容姿も目立つ方でなく、成績もよい方ではない私。
自分にとって「長所とはなんだろう?」と、考えてしまうことはありましたが、田舎暮らしだったこともあり、目立たないことの美徳みたいなものもあったかもしれません。
人が望むことが自分の望むこと
自分の性格はとにかく人に合わせてしまう方でした。
自分がどう思っているかより、人がどう思っているか。自分が楽しいかより、人が自分といて嫌な思いをしないか。全く自分がなく、人が望むことを一緒にしていれば安心でした。
そうしていれば、「一緒に遊ぼう。」「仲間に入っていいよ。」と言われるのです。1人になることが何より怖く、1人になるくらいなら、すべて人に従っている方が楽でした。
かと言って、大人しい方でも口数が少ない方でもなかったので、いつもから元気のようなへらへら笑っているような感じだったと思います。
両親から認められることがなかった
学校では不安を必死に隠すように笑っていた私でしたが、家の中ではなるべく静かにしていました。
父は厳しく、少し気に食わないことがあると小学生だった自分を平手打ちでたたきました。とにかく怖かったので、怒られないようにビクビクしていました。
母は内向的な人で外にあまり出ず、家のなかで本ばかり読んでいました。父が私のはしの持ち方が悪いと、往復ビンタした時も「ちゃんとしないあなたが悪いんでしょ。」と、決してかばってくれることはありませんでした。
テストでめずらしく100点を取ったときも、ワクワクしながら見せると、「ふうん。よかったね。」と人ごとのように言われただけでした。
「この家の中で自分は一人ぼっちだ。」と幼いころから思っていたのをおぼえています。