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電車のつり革をつかもうと腕を上げたら、脇の下にびっしょりと汗じみが……。
多くの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか
服に明らかに脇汗がついていたら、恥ずかしいですし、他人の目が気になりますよね。
そんな脇汗を抑えるためには、どのような対策法があるのかチェックしてみましょう。
脇汗が目立つ理由
人間の体でもっとも汗をかきやすい部分は、脇の下ではなく「額」です。
その次に、手足の裏が汗の量が多い場所といわれています。
意外なことに、脇の下は手の平よりも汗をかきにくい場所なのです。
脇汗が目立つ原因は、脇の下の通気性の悪さでしょう。
汗が蒸発しにくいため、一度汗をかくと洋服に染みて目立ってしまうのです。
汗腺の種類
汗を分泌する「汗腺かんせん」には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。
エクリン腺は全身に分布しており、サラサラとしてほとんど臭わない汗を分泌。
一方、アポクリン腺は、脇の下や陰部など限られた部分にあり、体質や体調によっては臭いの強い脇汗を分泌することがあります。
脇汗の原因を知って対策をとろう
汗をかく原因を知れば、対策が取りやすくなるかもしれません。
では、どのような理由で、脇汗は出るのでしょうか
原因1体温調節のため
気温が高いときや運動で体温が上昇すると汗をかきます。
水分が蒸発する際に周囲の熱を奪う「気化熱」という現象によって、体温を下げようとしているのです。
原因2精神的ストレス
「手に汗握る」という慣用句があるように、強い緊張を感じると気温が高くなくても汗をかきます。
特に、脇の下や手の平は、緊張による汗をかきやすい場所。
脇汗を気にするストレスでさらに汗をかくという、悪循環に陥ることもあるかもしれません。
原因3ホルモンバランスの乱れ
50歳前後の女性のホルモンバランスが乱れる現象を更年期障害と呼びます。
更年期障害にはさまざまな症状がありますが、多くの女性が感じるのが「ホットフラッシュ」と呼ばれる「のぼせ」や「ほてり」の症状です。
気温も高くなく、激しく動いてもいないのに脇汗をはじめ、全身に汗が吹き出すもの。
しかし、更年期障害の始まる前の世代である女性の場合にも、ホルモン分泌のバランスが乱れると同様の症状が起きることがあり、無理なダイエットや睡眠不足、不規則な生活などが原因とされています。
原因4遺伝・体質による多汗症
人よりも汗が多い体質の人のことを一般的に「汗っかき」といいますが、医学的には「多汗症たかんしょう」と呼びます。
多汗症の原因は遺伝的なものが多いそう。
日常生活に支障をきたすほどの多汗症の場合には、健康保険を適用した治療を受けられることもあるので、皮膚科医院に相談してみてくださいね。
原因5ワキガ体質
アポクリン腺から分泌される脇汗のニオイが強いことを、「ワキガ腋臭」といいます。
欧米の人は、7割以上がワキガ体質といわれており、ワキガは多数派です。
しかし、日本人の場合、ワキガ体質の人の割合は1割ほどなのだとか。
そのため、脇汗の臭いケアに敏感な人が多いのです。
お金をかけない脇汗対策1ツボの刺激
脇汗対策として、お金をまったくかけずにすぐ実行できる方法がツボ押しです。
屋翳おくえい
屋翳おくえいは、左右の乳首から3〜5センチほど上にあるツボ。
このツボを、2〜3分ほどギュッと指先やこぶしで押さえると、上半身の汗を抑える効果があります。
即効性のあるツボなので、脇汗が気になるときに試してみてください。
合谷ごうこく
合谷は、親指と人差指の間のくぼみにあるツボで、押すとジワッと痛みを感じるはずです。
緊張やストレスを緩和する効果があり、「脇汗をかきそうだ」と感じたら小さな円を描くように押してみてください。
合谷のマッサージには、脇汗対策だけでなく頭痛や肩こりを緩和する効果もあります。
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