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高温多湿な日本の夏は、汗対策が必須。

汗ばんでくると、ニオイや汗じみが気になって、1日に何度も制汗剤を使用しないと不安……と悩む女性は多いもの。

また、人より多量に汗をかいたり、衣類に黄ばみができたりすると、「ワキガかも?」と悩んでしまうことも少なくありません。

そこで今回は、脇汗をかく原因と原因別の脇汗の抑える方法を理解していきましょう。

脇汗の原因は3つ

汗は体温調節に不可欠なもの。なぜなら、人間は汗をかくことで体内の熱を発散させ、体温を一定に保っているからです。

また、汗を分泌するための器官「汗腺」は体中にありますが、脇の下には汗腺が集中しているため、汗をかきやすくなっています。

じつは脇汗は原因によって抑える方法が異なるので、まず自分がどのタイプかを知り、原因に合った対処方法を見つけていきましょう。

脇汗の原因1.「生活習慣」

人と比べて汗の量が多いと感じる人は、まず食生活、運動、入浴方法など、生活習慣を見直してみましょう。何気なく習慣にしていることで脇汗が多くなったり、ニオイが強くなったりする原因があるかもしれません。

脇汗の原因2.「精神的なストレス」

汗の主な働きは体温調節ですが、スピーチや面接など、緊張やストレスを感じた時にかく汗は、精神的な影響が原因で「精神性発汗」と呼びます。脇汗のほか、手のひらや足の裏など、局所的に汗をかくのが特徴です。

脇汗の原因3.「ワキガ」

ワキガが原因の場合は、汗臭さとは違う独特な刺激臭がします。ワキガは遺伝要因が大きいとされており、日本人で10~15%程度、欧米人では約70%がワキガ体質だといわれています。

脇汗を多くかきやすい人の「生活習慣」4つ

生活習慣や健康状態は、汗の質やニオイに大きな影響を与えます。なかでも、汗をかきやすい生活習慣は次の4つです。

1.「偏った食生活」

肉類中心のメニューや、ファーストフードなどの高カロリーで高脂肪の食物は、体温が上昇しやすく汗腺を活発にする作用があります。

2.「運動不足」

運動をせずに、1日中冷房の効いた部屋で過ごすような生活を続けていると、汗腺の機能が弱まり、ちょっとした温度変化で大量の汗をかいたり、ニオイの強い汗をかいたりします。

3.「冷え性」

低体温や冷え性によって体温が低下すると、防衛本能が働いて熱を発生させるので、手足は冷えているのに脇汗だけ多量にかきます。

4.「制汗剤の使いすぎ」

殺菌作用の強い制汗剤を使いすぎると、皮膚の細菌を殺してしまうことで、より強い細菌が繁殖し、逆にニオイが強くなることがあります。

「ストレス」による自律神経の乱れが脇汗の原因に

緊張による精神性発汗は誰にでもあるものですが、ちょっとしたことで緊張状態になりやすく、大量の汗をかいてしまう人は、自律神経のバランスが乱れている可能性があります。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つがバランスをとりながら体のさまざまな機能を調整していますが、精神的ストレス状態が続くと、交感神経が過剰に働き、大量の発汗を促します。

そして、「また汗が出たらどうしよう」という不安がストレスとなり、さらに汗をかいてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。このような状態が頻繁に起こる場合は、精神性多汗症という病気の可能性があります。

「ワキガ」がニオイを発生させる原因

汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があり、エクリン汗腺は全身にありますが、アポクリン汗腺は脇の下、耳の中、乳輪、Vゾーンなどにあります。

エクリン汗腺から出る汗はほとんどが水分です。一方、アポクリン汗腺から出る汗には、タンパク質、脂質、糖質などが含まれています。

本来、汗自体に臭いはありませんが、皮膚表面の細菌によって分解されるとニオイ成分に変化します。アポクリン汗腺から出る汗には栄養分が多いため、分解臭が強くなるのです。

ワキガの人は、生まれつきアポクリン腺の数が多くて大きいので、刺激のある独特な臭いが発生しやすいといわれています。

ワキガ体質の特徴

ワキガとは、アポクリン汗腺から出る汗によって特有の臭いを発生する状態です。

ただし汗の量が多くても、エクリン汗腺から出る場合はワキガではありません。主なワキガ体質のチェックポイントは次の5つです。

チェック項目1.「衣類の脇部分に黄ばみができる」

衣類の黄ばみは、アポクリン汗腺から出ている汗の中の「リポフスチン」という色素が原因。エクリン汗腺から出る汗は無色のため、アポクリン汗腺からの分泌が多いと考えられます。

チェック項目2.「家族にワキガの人がいる」

ワキガ体質は遺伝性で、両親がワキガの場合は80%、両親のうち一人がワキガの場合は50%の確率でワキガ体質が遺伝するといわれています。

チェック項目3.「耳垢が湿っている」

エクリン汗腺は、ほぼ全身にありますが、爪の下、耳の中などのごく一部にはありません。そのため耳垢が湿っている場合は、アポクリン腺からの分泌物が、耳垢を軟らかく湿らせているといえるのです。

チェック項目4.「脇毛が濃い」




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