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アトピーという言葉をご存知でしょうか。
正式にはアトピー性皮膚炎という皮膚疾患を言います。
アトピー性皮膚炎を子供のころから患っている私にとってこのアトピーは大変なコンプレックスになってしまったのです。
半袖・半ズボンを着ることに抵抗がある
アトピー性皮膚炎の中でも私は肘の内側と膝の裏側にひどく症状が出ていました。
特に夏の暑い時期になると汗でべたべたとしてかゆくなってしまい、子供だったせいか制限なくひっかいてしまい、赤い斑点が肘の内側や膝の裏に常にできている状態でした。
そのため、多感な小学生・中学生の時というのはその赤い斑点が出てしまっている幹部を露出するのがとても嫌に感じていて、私服・制服では常に長袖・ハイソックスなどで隠す等の対処をしていました。
もちろん、体操着に着替えなくてはならなかったり、部活のユニフォームを着なければならない時というのはとても抵抗があってできるだけ見えないように肘を曲げているようにしたり、ひどいときは包帯を巻いて隠すなどしていました。
けれど汗による蒸れが原因でかゆくなってしまっているのに、このような対処法をしてしまうと、厚着をすることで汗をかいてさらに悪化→隠すという悪循環にはまってしまいます。
幸い、小学生・中学生の時というのは体の一部にしかアトピーの症状が出ていなかったのでなんとかやり過ごしていきました。
何よりもつらかったのが、赤い斑点が体にできていることをからかわれてしまうことでした。
特に小学生の頃というのはアトピーという疾患について知らない子供が多いですし、子供は残酷なのでズケズケとものを言ってくるからです。
さらに思春期だったこともあって自分自身もアトピーであるということにとても抵抗があって「恥ずかしい」と感じていたことがストレスになっていたのかもしれません。
メイクができない
高校生になると多くの女性が「メイク」をし始める時期でしょう。
自分も高校に上がってから周りの生徒がメイクを始めたこともあってか、アイメイクを始めることにしました。
ですが高校生で購入できるものというのは、プチプラと呼ばれる安い化粧品が限度でしたので、肌に合わないことが多くなりました。
中学生くらいまでは顔に出ていなかったかゆみやアトピーが顔にも出るようになってしまいました。
腕や足であれば服などで隠せるものの顔は隠せないですし、顔の皮膚というのはとても柔らかいので真っ赤になりやすく、とても目立つので辛い思い出があります。
特にアイメイクによってアトピーが出てしまった瞼は、腫れあがって二重だったのが一重になってしまうほどで、何度も掻きむしって腫れ治ってを繰り返したせいで今でも少し分厚くなっています。
このメイクによって荒れてしまったおでこや瞼を隠すために前髪を作りました。
前髪を作ると髪の毛がチクチクと顔に当たってさらにかゆみを増してしまい、アトピーを隠すために前髪を作って隠す→髪の毛によってかゆくなる→ひっかいてしまうという悪循環になってしまいました。
そのためメイクをすることができず、さらには前髪を作ることもできないのでおしゃれがしたい年頃の高校生にはとても厳しかったイメージが残っています。