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「ほうれい線」はコンプレックスじゃない 私の歩んできた人生の証[体験談]

2016/07/20 20:00 投稿

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ほうれい線と闘い暮れた日々

「ほうれい線」がやたらと気になり始めて、一生懸命クリームを塗り込んだり、マッサージしたり、 毎日顔面体操したりと、「ほうれい線」をコンプレックスに感じて、日々頑張っていらっしゃる方、いらっしゃると思います。

私もその一人でした。

40代に入って、自分の老化をひしひし感じるようになりました。 現在は40歳半ばを過ぎました。

あの頃の悩みを振り返って、色々とやった自分に本当に関心しています。

私は、20歳で就職してから現在まで、デスクワークを主にやってきました。 仕事は20年間、すべて机に向かって、黙々と作業するものばかり。 何かを書いたり、パソコンを打ち込んだり。

一日の就業時間の殆どを、黙々と下を向いて、頭を下げた作業ばかりでした。 たまに同僚と会話する程度で、仕事中は、顔面の筋肉をあまり動かす事の無い状態です。

一日中、椅子に座っている仕事なので、とにかく血行が悪くなりますし、腰・肩共にバキバキに凝ってしまいます。

時々体操でもやって、気分転換すればよいのですが、やり始めると何時間も頑張ってしまいます。 黙々と仕事をこなすことが好きな性分なのかもしれません。

そんな状態を続けて20年、いつも下を向き続けていた結果でしょうか。

あまり、顔面の筋肉を動かしていなかった結果なのかもしれません。

40歳を過ぎたころから、「ほうれい線」がやたらと目立つようになってきました。

若い頃には、「ほうれい線」などという言葉すら、知りませんでした。 子供の頃は、母にあった「ほうれい線」が、気になった記憶すらありません。 昔の写真を見れば、母も40代で、はっきりくっきりと「ほうれい線」が入っていました。

やっぱり、私は母の子なんだなぁ。

色白で、肌が綺麗ねと言われていた20代。 まさかまさか、40代になって 自分が、「ブルドック顔」とか「ほうれい線」などで、こんなに悩むとは 思ってもいませんでした。

コンプレックスとは、気になりだしたら最後です。

鏡を見ても、まず目がいくのは「ほうれい線」です。 どこかに出かけていく時も、気になって仕方ありません。

人が見ているのじゃないだろうか?陰で言われているんじゃないだろうか?笑われていないだろうか?

いつも隠していたくなるような状態になりました。 真夏でも、出来ればマスクを付けたい、そんな気持ちで過ごしていました。

40歳。うっすらと、「ほうれい線」が皺として感じるようになった

40歳になった頃に、はっきりと「ほうれい線」と分かるものが出来てしまいました。

当時、お昼や深夜の通販番組でも、やたらと「ほうれい線」という言葉を聞くようになっていました。 「ほうれい線」が消えるというクリームが、やたらと売られていました。

それも、自分の老化を強く自覚する要因だったかもしれません。

テレビのコマーシャルに、やたらと出てくる「ほうれい線」の五文字。

今まで「ほうれい線」の呼び方すら知らなかった人達の頭にまで、その言葉が刷り込まれていきます。 小さい子供までが「ほうれい線」が入るとおばあさんなんて 思うようになったのも、あのせいだと恨みました。

テレビが疎ましく、見るのも嫌な時期がありました。

その反面、本当に効果があるのだろうか、ものは試しと買ったものも多数あります。

化粧品を塗って、すぐは目立たなくなるのですが、お化粧してパウダーをはたけば、「ほうれい線」がクッキリと浮かび上がってきます。 少し口を動かせば、しっかり口元にしわが入ってしまいます。 動かすことで出現するのですから、どうしようもありません。

当時は本当に焦りました。どんどん深くなっていくのではないかと。

早く消したい!消したい!と、ただそればかり考えました。

これがエクボならどんなにいいでしょう。いくつあっても大歓迎なのに。

毎日、鏡を見てはため息が出るようになってしまいました。

こうやって、「ほうれい線」が私にとって、最大のコンプレックスになっていきました。

友人と会えば、自然に目が友人の口元へ

同級生とのランチのお誘いが来るようになり、頻繁に出掛ける機会が増えるようになりました。

友達それぞれが、子供の手も少しづつ離れ、自由に使える時間が増えてくるようになり、月に一回は集まりをするようになったので、私も足を運び始めました。

誘われれば、行きたいという気持ちが半分、友達には会いたくないという気持ちが半分で、なんとも言えないモヤモヤした気持ちでした。

多分、みんなオシャレをして、その時一番の状態で現れていたんだと思います。 私も、お化粧をしっかりして、お気に入りを着て出掛けていました。

気にしたって仕方ない事だからと、とりあえず割り切って出掛けます。

でも、行きは良くても、帰りは劣等感にさいなまれて帰ることも、 しばしばありました。

ついつい、癖になっているのか、友達との会話中でも、彼女達の口元をじっと見てしまいます。

食事の味より、彼女達の口元が気になって仕方がないのです。






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