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視線恐怖症の種類
視線恐怖症といっても、実は4種類あります。それは、自己視線恐怖症、他者視線恐怖症、正視恐怖症、脇見恐怖症の4つです。
これらはすべて、自分もしくは他者の視線が原因で極度の緊張と不安に襲われる症状です。
視線恐怖症の症状
それでは、視線恐怖症についてそれぞれくわしく見てみましょう。
自己視線恐怖症
自己視線恐怖症とは、自分の視線が他人からどう見られているか異常に気になってしまう症状。また、視線だけでなく、目つきに関しても悪く思われているのではないかと意識してしまうのです。
たとえば、不特定多数の人に対してだけでなく、相手と1対1で話していても目を見ることができず、視線のやり場に困ってしまう。自分が視線を送ることで、相手に不快感を与えてしまうのではないかと思うのです。
他者視線恐怖症
他者視線恐怖症とは、他人の視線が異常に気になって怖いと感じるようになる症状。自分が他人にどう見られているか、どう評価されているかは、誰でも多少は気になるところ。
しかし、他者視線恐怖症の人はそこが異常なまでに気になり、常に誰かに見られているのではないかと、その視線が気になってやりたいこともできなくなってしまいます。
道を歩いているとき、自転車に乗っているとき、電車に乗っているときなど、他人がひとりでもいる環境でその恐怖が生まれてしまうのです。
正視恐怖症
正視恐怖症とは、人の視線ではなく、自分自身の視線によって人から変に思われるのではないかと異常に気になる症状。相手と話しているのに、目を見て話すことができない、相手の顔すら見れないことも。
自分の視線のせいで人から変に思われたり、嫌われていると感じてしまうのです。緊張や恥ずかしさといったものから、人の目を見ることができなくなるのが、正視恐怖症の特徴です。
脇見恐怖症
脇見恐怖症とは、自分の視界に入った人や物に対して、見たくもないのに見てしまう症状。道を歩いているとき、すれ違う人を自分の意思とは関係なく見てしまう、というとわかりやすいでしょう。
この症状の人は、自分が視線を送ることで相手に迷惑をかけているという自覚があり、だからこそ罪悪感や自己嫌悪に陥り、悩んでしまうのです。
視線恐怖症は社会不安障害のひとつ
視線恐怖症は性格の問題だと決めつけて諦めていませんか? 実は、視線恐怖症は社会不安障害のひとつ。
社会不安障害とは、社会的な状況に対して異常なほどに恐怖を感じ、回避したいがために会社や学校などの社会生活が困難になることです。人によっては震えや発汗などの身体的症状が出ることもあります。
しかし視線恐怖症は性格の問題というわけではなく、自力や専門家の手を借りて治すことができるかもしれないものなのです。
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