MAAレクリエーションレポート

第4回会員総会/第3回全国レクリエーション…名古屋城本丸御殿孔雀之間〜本丸御殿~トヨタ産業技術記念館

2020/12/11 12:00 投稿

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  • 全国レクリエーション
  • 名古屋城孔雀之間
  • トヨタ産業技術記念館

 コロナ禍に見舞われた2020年。

 MAAで計画していたレクリエーションはすべて中止、毎年4月に行われる総会も延期を余儀なくされました。さらに理事長に至っては、出張先から東京に半年以上戻ること叶わず、という試練の年になったわけですが、決して油断すべきでないとはいえ、経済活動も復活し始め、経済対策としてのGOTOトラベルが施行。日本国内に人の移動が戻ってきた中、ギリギリまで開催の是非を検討されていたMAA第3回全国レクリエーションが実現の運びとなりました。
 11月は台風も過ぎ去り、比較的晴れの多い月ではありますが、今年の全国レクリエーションも雲ひとつない快晴に恵まれました!(パチパチ。)

 まずは晴天に恵まれた名古屋城の写真をどうぞ。

(写真1:名古屋城)

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 なお、今回のレポートは、今年MAAに参加させていただき、全国レクはおろか公式レク自体初参加の若輩者である、katahofuzukiが書かせていただいています。今までのレポートのような、知的で文化的知見に優れたものとは趣が異なりますが(笑)、最後までお付き合いください。
 今回は今までの全国レクとは異なり、全員集まっての会食や同じ宿泊場所に泊まることは見送り、各自個別に宿と食事を取るように徹底。当然ですがレクリエーション中もマスク着用、ソーシャルディスタンスの確保等、感染対策を講じての開催で、何かと不便ではありますが、今後もできる範囲でやっていけたらと思います。

 さて、前置きが長くなりましたが、今回は2018年6月8日に復元公開された名古屋城本丸御殿(https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/guide/honmarugoten/)の見学と、通常非公開の孔雀之間を利用させていただいての総会を開催しました。

 その、孔雀之間の写真がこちら。

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(写真2:孔雀之間、本来孔雀の絵が描かれていた壁です)
 

 …はい、ちょっと上質な、普通の和室です(笑)。

 座布団は、メンバーが座っていた場所ですが、きっちりソーシャルディスタンスを保っているのがおわかりいただけると思います。
 本来、この壁には、公開されている本丸御殿同様、豪奢な孔雀の絵が描かれるはずだったのですが、残念ながら資料が残っておらず、どんな絵が描かれていたのかがわからなかったため、このように何も描かれていない壁になったんだそうです。

 それゆえに未公開エリアになったのかな、と邪推してみたりするわけですが、孔雀之間の復元そのものは他の公開されている部屋と同じように行われているわけで、文化遺産をお借りして、MAAのような文化団体が会合場所として利用させてもらえるのですから、とても貴重な体験なのは疑いありません。もちろん、誰でも借りられるというわけではなく、使用を認めていただくためには、甚大な努力と交渉とそれなりの費用が必要(事務局の皆様、理事長、ありがとうございます!)。やはりおいそれと使える場所ではないことを付け加えておきます。 

 総会は2019年度の決算報告と、3つほどのテーマに沿った座談会形式での意見交換会を実施しました。座談会の内容は、Q&A等に反映させてMAAのホームページに載せる予定、とのことですので、ぜひチェックしてくださいね。

  約2時間に及ぶ総会が終了した後、本丸御殿の鑑賞に移りました。本丸御殿は入場時間が16時までなのでご注意を。行かれる方は、なるべく早くに行くことをお勧めします。なお、本丸御殿への入場時は、コロナ対策で一定の人数ごとに少し時間を空けて入場させる入場規制が行われていました。中に入ってしまえば、進む速度の違いもあり、それなりに密にはなってしまうのですが、窓が開けられて換気を徹底していること、空気清浄機の設置など、一通りの対策は講じられていますので、安心して観覧できます。
 本丸御殿は、建物そのものが文化財です。当然、柱や襖も文化財となりますので、入口でカバンは体の前に持つこと(カバンを柱やふすまにあてない配慮です)、もちろん柱や襖に触らないこと、土足厳禁はもちろん、靴下がない方は貸し出しスリッパを利用すること、等の注意事項が係員から伝えられます。大き目のカバンをお持ちの方は、入口を入った左手にコインロッカーがありますので、預けると良いでしょう。ちなみにお金が戻るタイプです。
 各部屋の詳細については、特別史跡名古屋城のホームページに詳しい説明があるので、そちらを参照いただくとして、ここでは、至極個人的感想を書かせていただきますが、襖や壁に描かれた絢爛豪華な襖絵や障壁画の数々はもちろん、柱の継ぎ目に取り付けられている飾金具もじっくりと見ていただきたいですね。 部屋の役割ごとに障壁画や飾金具が異なっており、そのコンセプトまではわかりませんでしたが、細かいところや違いを見るのは楽しかったです。 ま、そんな見方をしていたので、時間が足りなくなり、後半急ぎ足で回る羽目になりましたが…。 観覧を終えて外に出ると、太陽が西に傾き、夕焼けまであと少し、という時間帯になっていました。 名古屋城の白壁を夕日の赤が染め上げ、幻想的な風景に包まれながら、1日目は解散となりました。

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(写真3:夕焼けに染まる名古屋城)

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(写真4:1日目集合写真)

 いつもの全国レクでは、この後宿泊場所に移動し、夕食を取りながら今日の観覧について意見を交わしたり、酒を酌み交わしたりと、濃密な(笑)交流をしていたわけですが、今回は各自自分の宿泊場所に戻り、Zoomによるオンライン交流会を開催。レク初参加となる筆者にとっては、当然ながら交流会も初体験。メンバーが各々感じていたことを共有することが、自分の知見を広げ、観覧した施設の理解を深めることに気づかせていただき、とてもよい経験になりました。

 そして、全国レクは2日目のトヨタ産業技術記念館に続きます。

 

- 第3回全国レクリエーション2日目 - トヨタ産業技術記念館

 

 第3回全国レクリエーションの2日目は、トヨタ産業技術記念館(https://www.tcmit.org/)に訪問しました。この日も、少し雲はかかっていたものの、昼間は少し汗ばむほどの好天に恵まれました。
 元々、このトヨタ産業技術記念館は、トヨタ自動車の礎となった豊田自動織機の試験工場跡地で、当時の建物を活かしており、趣深い煉瓦造りとなっています。建物自体も近代化産業遺産に認定されており、文化的にも非常に意味のある記念館です。

 ものすごく、個人的な話になって申し訳ありませんが、ホント好きなんですよねえ、煉瓦造りの建物。

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(写真5:トヨタ産業技術記念館エントランス)
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(写真6:コロナ対策で変更されたエントランスに向かう途中の建物)

 ひとつひとつの煉瓦の色が均一ではなく、まだらになった組み合わせの色彩とかが、もうなんとも…。以前、横須賀の猿島に勝手レクで訪問した際も、猿島要塞のフランス積煉瓦を拝見しましたが、その時も時間を忘れてエキゾチックなレンガ積みの美しさに見惚れていたことを思い出します。猿島の場合は、人工物であるレンガ積みの建築物に自然が絶妙に入り込んだ美しさを醸し出していましたが、トヨタ産業技術記念館はより都会的、より洗練されたもの、と言えるでしょうか。
 …えー、煉瓦オタクの偏った話はこれくらいにしておきまして、産業技術記念館のお話です。まず、昨日の本丸御殿同様、記念館の入場は、コロナ禍ということで人数を少しずつ入れる入場制限と手指の消毒、遠隔での体温チェックから始まります。

 記念館は織物機械をメインに据えた繊維機械館と、自動車館に分かれています。ここを訪れる人の目的は、自動車技術を見たい人が多いのではないかと推察します。繊維機械の展示、と言われても一般的には、あまりピンときませんよね、確かに。ところが、この繊維機械館、ハンパなく楽しめます!織物産業は、太平洋戦争を挟んだ日本の工業の中心的な産業であり、日本の工業技術の礎を築いた産業でもあります。手織り手工業から自動織機に至る技術発展に、当時の「豊田」は大きな役割を果たしています。中でも、革新的な自動織機の発明は世界の織物産業にも大きな影響を与えており、その技術発展の歴史を表した展示は、一見の価値ありです。
 ちなみに、「自動」織機の仕組み自体は、手動の「はたおり機」と基本的には変わりません。鶴の恩返しでギーバッタン、ギーバッタン、とやってるアレです。(これでわかる人がどれだけいるのだろうか…。)

 布を織る仕組みは、経糸(たていと)を上下に開き、その隙間にシャットルという器具を使って緯糸(よこいと)を通して格子状に糸を組んだ後、筬(さお)で手前に打ちつけて、経糸と緯糸を固定する、という手順になります。織物(完成品としての布)は、基本的にこういう仕組みで作られているわけですが、自動織機はこの動きを自動化しています。繊維機械館には、手動織機から最新の超高速な自動織機まで、様々な織機が展示されていて、係の人が実演を交えながら説明してくれます。今はコロナ対策でやっていませんが、ガイドツアーもあるので、ガイドツアーが復活した暁には、是非頼んでみてください。

 また、豊田自動織機を世界に知らしめたと言えるG型自動織機も展示されていました。緯糸がなくなれば自動でシャットルを交換し、糸が切れたら自動停止するという仕組みは革新的で、日本の織布産業発展の原動力になったとも言える機械です。機能美、という言葉がありますが、機能的に優れたものは美しいというのは本当ですね。かの零戦を生み出した堀越二郎が、試験飛行中の零戦を見て、美しい!と呟いたそうですが、このG型自動織機も、それに似た機能美を備えていると感じます。 

 あと個人的に面白いと思ったのは、綿花から糸を作る工程です。糸って、すごい手間隙をかけて作られてるんですよ? 天然の綿花から、糸にできるレベルまで洗浄を繰り返し、撚って糸にする。これだけ聞くとなーんだ、って感じですが、そもそもあのフワフワの綿をどうやって糸にするのか?産業用の糸はものすごく長〜いのですが、糸を紡いでいる途中で材料の綿がなくなった時、どうやって材料の綿を継ぎ足すのか?
 …といった内容を、これもまた実演を交えて説明員の方がわかりやすく教えてくれますので、それも楽しみの1つです。なかなか不思議な光景がご覧いただけます。繊維機械館を抜けると、自動車館につながります。

 トヨタが最初に作ったA1型試作車の製作過程が実物大模型として展示されています。このA1型をベースに量産化したのがトヨタ初の量産型乗用車AA型というわけですが、外観上はフロントグリルの造形が少し変わっただけで、ほぼそのまま量産化されてます。当時は大型プレス機も少なく、木の型に合わせて熟練工が手作業であのフォルムを作っていた関係で、大きく形を変えられない、という事情もあるのでしょうね。
 ところで、A1型のデザインは、今見ても、美しいフォルムだな、と感じるのは私だけでしょうか?先程の繊維機械館でG型自動織機にも感じたことですが、A1型にも同じような機能美があります。曲線を多用した滑らかで流線的なボディシェイプは、今の車にはない美しさがあります。当時のクライスラー・エアフローという車両をモデルにしたとのことですが、本家よりバランスの取れたフォルムではないかと思いました。
 もちろん、今のカーデザインが良くない、というわけではなく、機能(視認性や運動性能、ロードクリアランス、空力など)や自動車関連法制のクリアが足枷になる現代とは違って、当時のデザインには、自由さやおおらかさを感じますね。 

 他にも材料の研究、部品を作る高圧プレス機等々、ゼロから自動車を作っていく過程で必要になった技術の展示と実演がこれでもか、とばかりに並んでいます。時間が足りないなあ…と感じるほど盛りだくさんの展示なので、とても楽しめますよ。 
 最後に、小さなお子様向けの施設として、テクノランドという施設も併設されています。ま、写真でお分かりいただけると思いますが、いい歳した大人も十二分に楽しめました(笑)。今はコロナ禍のため、整理券での入場制限となってますが、その分人も少なく、利用しやすいのではないでしょうか?

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(写真7:テクノランド)

 さて、ひと通り見学を終えるまで、間に昼食休憩を挟んでざっと5時間。

 日本の工業を支え、今の発展に貢献したと言って過言ではないトヨタという企業の偉大さを感じつつ、産業館の食堂でアセスメントを行った後、記念撮影をして現地解散となりました。

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(写真8:2日目集合写真)

 今回、初めて全国レクに参加させていただき、かつ稚拙なレポまで書かせていただきましたが、全国レクは「社会人の遠足」的で、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。次回の開催を楽しみにしつつ、また新たな美や文化との出会いを期待しつつ、筆を置きたいと思います。

記:katahofuzuki

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